第7日(2002/8/8)  万里の長城・胡同



万里の長城

宇宙から見える地球上で唯一の建造物といわれる。もとは、紀元前数世紀ごろに中国各地に分立していた国々が、北方の騎馬民族や他国の侵入に対して築いた防壁を、中国を統一した秦の始皇帝がつなげて強化したものだ。30万の軍兵と数百万人の農民を駆り出したという。
外敵からの防御が目的とはいえ、山々の峰を伝って延々と続く城壁には圧倒される。長城は都を守る重要な要塞として、煉瓦で頑丈に築かれ、城壁には銃眼も開けられている。
その後数回にわたって修復され、八達嶺長城をはじめ4カ所の長城を歩くことができる。
私たちは八達嶺長城を観光。バスを降りて10分ほど歩くと入口にやってくる。入口を入って2ルートに分かれる。右へとればやや緩やかな女坂、左は男坂。眺めは男坂のほうが良いと聞いていたので男坂に挑戦した。雄大な景色を堪能することができた。
いよいよ万里の長城の入口だ
男坂より女坂を望む
延々と続く長城の雄大な眺めとともに、権力の大きさを感じる
もう少しがんばれ!
まずはあそこまで行ってみよう!!
振り返ればずいぶん登ってきたなと実感! 男坂はかなり急な坂や階段がある
胡同(フートン)

胡同とは、大通りから1本入った裏通りや密集した民家を縫うように走る路地をいう。もとはモンゴル語で「井戸」や「集落」の意味だ。元・明・清代に建てられた「四合院」という伝統様式の家が建ち並んでいる。
胡同の観光には輪タクが欠かせない。数多くの輪タクが客待ちをし、狭い路地を走り回っていた。私たちも輪タクで胡同を走ってもらい、民家を訪ね、暮らしについて聞くことができた。
ただ、じっくり胡同を歩けなかったのは残念でならない。
ゆっくり歩いて店も見てみたかった 胡同の民家の玄関
七宝焼き
鮮やかで繊細な絵柄が美しい
北京のスーパーマーケット
品揃えは日本と変わらない
物価は日本の1/3程度かな
王府井(ワンフーチン)

故宮の東側に位置し、中国一の繁華街だ。大通り沿いにはホテル、百貨店、専門店、飲食店など180軒が建ち並ぶ。王府井の名称は、かつて貴族の屋敷街に井戸があったことに由来する。
広い道路は歩行者天国となり人で埋め尽くされる
狭い通りも人・人・人!
東安門夜市
臭豆腐やイナゴ、蚕、羊肉の串焼き
中国最後の夜は豪華に北京ダックのディナー。目の前で切り分けてくれる北京ダックのお味は。。。 うーん、正直言って味噌の味が濃すぎ。香港で食べたのがいちばん美味しかった。北京では名の通った店だったようだが。それにしても夕食の量のすごさには参った。それまでも残っていたのに、半分以上残ってしまったのではないかな。

この日は、午前中に万里の長城、午後は胡同めぐりとたっぷり屋外で遊んだ。幸い晴れてはいたが、太陽が雲に隠れることが多かったのと、最高気温が30℃と低く気持ちよかった。
輪タクでの胡同めぐりのあと、夕食までたっぷり時間があったにもかかわらず、そこで自由行動がなかったのはかなり不満。ツアーだから仕方ないけど。機会があればぜひ自分の足で歩いてみたい。


(8日目 北京の朝へ)