第5日午後(2002/8/6)  西安(陝西歴史博物館、大雁塔)



陝西(せんせい)歴史博物館

中国の中でも最大規模の博物館。参観ルートだけでも1500mもあって、じっくり見ているといくら時間があっても足らない。建物は唐代の宮殿建築様式で造られている。
3000点余りの作品が展示され(収蔵は11万点以上)、先史時代から唐代に至る文化財は興味深い。
ガイドさんが丁寧に説明してくれた。
大雁塔

大雁塔が建っている慈恩寺は648年、唐の第三代皇帝高宗李治が亡くなった母、文徳皇后の慈恩を追慕して建立した寺だ。
孫悟空でおなじみの西遊記の三蔵法師のモデルとして知られる唐の高僧、玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)法師がシルクロードを通って、天竺(インド)から多くの経典と仏像を長安に持ち帰り、慈恩寺の境内に塔を建立して、経典を保存するために建てられた。当時は5層だったが、長安年間に7層に改築された。
玄奘三蔵がこの寺で大般若経600巻を訳したことは有名。この経典のエッセンスが「般若心経」だ。
(北)
塔は七層で64m、柱を使わずに黄土を餅米で突き固め、外側をレンガの壁で覆った分厚い構造で最上階まで250段の螺旋階段が付いている。
塔の最上階からの眺めは素晴らしい。
南北と西へまっすぐの道が伸びる。東側は慈恩寺の境内とその先は市街地を囲む城壁がある。
まっすぐに伸びる道路は古都長安を象徴している。息を切らして登った甲斐があった。

(写真の塔は南から撮影した)

大雁塔は少し西に傾いて建っている。天竺へのあこがれ。少しでもインドに近づけようとしたようだ。なんとなくその気持ちがわかるな。
大雁塔の夕暮れは美しいという。ここに来たのは夕方ではあったが夕暮れにはまだかなり時間があり、残念ながら夕焼けに染まる塔を見ることはできなかった。。。
塔の内部
(螺旋階段、仏像)
慈恩寺越しに見た大雁塔 徐々に太陽が傾いてきた 大雁塔の1階部分
唐朝の宮廷音楽と舞踊

夕食に先立って華麗な唐朝の舞踊を鑑賞。宮廷音楽と優雅な踊りを楽しんだ。

約1時間の舞踊はテーブルを囲んで観る。その後、西安名物の「餃子づくし」の夕食となった。餃子の種類は全部で18種類。焼き餃子、揚げ餃子、水餃子が各1種類のほかは蒸したもの。餃子というより飲茶の感じ。具は野菜、豚肉、魚など多種。金魚やウサギなどを象ったものなどもあって、楽しい夕食となった。
1品が一口サイズなので足りるかな?と思いながら食べていたが、最後には結構満腹になった。なかなかよろしゅうございました。
宮廷音楽の演奏や優雅な踊りを楽しんだ♪ 餃子づくしの夕食
夕食は西安名物の餃子づくしだ。その前に唐朝の演奏や踊りのショーを観る。結構楽しくてあっという間に時間が過ぎていった。個人旅行ではなかなか観る機会がないので、これはツアーで正解といったところかな。
西安は13代王朝が栄えた地。見所はまだまだいっぱい。機会があればじっくり歩いてみたい。


(6日目午前 北京・天壇公園へ)