タイ・カンボジア旅行





第6日・前編(12/28) アンコール・トム



アンコール・トム南大門

アンコール・トムとは「大きな町」という意味。周囲は12kmの城壁に囲まれ、その中央にバイヨン寺院と、少し北に王宮がある。
アンコール・ワットからバイヨンへの途中に南大門が建つ。高さ20m、巨大な四面観世音菩薩の顔の長さは3mもある。その門をバスが通過できる。戦いに勝利した兵士が、この「勝利の門」をくぐり凱旋したという。歩いて門をくぐるとぞくぞくした。
南大門 南大門
神々と阿修羅がナーガを抱えて綱引きをしている
南大門 南大門 南大門
綱引きの様子を後ろから 20mもの高さの巨大な南大門 門の両側にある象の形の柱
バイヨン

アンコール・トムの中央にあるバイヨンは、12世紀末に建設された。51基の観世音菩薩が迎えてくれる。どこにいても観世音菩薩の顔が見え、ジャヤバルマン七世の仏教に対する信仰の篤さを感じる。
バイヨンの第一回廊に刻まれたレリーフは生き生きして見応えがある。チャンパとの戦いだけでなく、狩り、食事や出産シーンといった生活の様子までが描かれていて楽しい。
回廊からテラスに上がると、そこには観世音菩薩の顔がずらり! どこを向いても菩薩の熱い眼差しを感じる。
バイヨン バイヨン
バイヨンの外観 デバターが並ぶ回廊
バイヨンのレリーフ バイヨンのレリーフ バイヨンの観世音菩薩像
チャンパ軍との戦いに赴く行軍 魚、亀、ワニなども描かれている 扉の向こうに観世音菩薩が見えた
バイヨンの観世音菩薩像 バイヨンの観世音菩薩像 バイヨンの観世音菩薩像
たくさん並ぶ四面仏の塔 3体の観世音菩薩が並ぶ 微笑みかけてくれる
バイヨンにて バイヨン バイヨン
仏陀やリンガを守っている 風化した回廊 バイヨンからバプー・オンへ向かう
バプー・オン

「隠し子」という意味を持つピラミッド型寺院。200mほどの参道がのびており、装飾の施された円柱に支えられた美しい姿は、『空中参道』ともいわれている。参道は、地上と天界をつなぐ虹の架け橋との意味もあるという。現在はフランスによる修復工事が行われていて、内部に入ることができない。
バプー・オン バプー・オン
王宮・象のテラス

バプー・オンの北側に王宮があったとされている。王宮内には、男池と女池という2つの沐浴の池が残っている。王宮は木造だったため、現在は残っていない。
王宮を出ると象のテラスだ。350mにも及ぶ壁面にはガルーダや象の彫刻が施されている。象に乗った象使い達の姿も描かれていて楽しい。
象のテラス 象のテラス
ライ王のテラス

三島由紀夫の戯曲「癩王のテラス」で有名なテラスで、高さが6m、一辺が25mもあるラテライト、砂岩で造られている。ライ王とは、ライ病(ハンセン病)にかかった王との説がある。ここにあるのはレプリカで、本物はプノンペンの国立博物館にあるそうだ。
ライ王のテラス ライ王のテラス
雑記帳
快晴の下、朝日を浴びてアンコール・トムへ向かう。途中のチェックポイントでチケットのチェック。南大門の手前でバスを降りてまたチェック。一人ずつ顔写真とチケットをしっかりチャックされる。どこの遺跡へ行っても厳重なチェックだった。
巨大な南大門に圧倒され、さらにバイヨンでは美しいレリーフに見とれるとともに、多くの観世音菩薩の熱い眼差しに感動した。ここは不思議なパワーを秘めたところ。時間の制約と、多くの観光客のため、細部まで見れなかったのはとても残念。ここもいつかじっくり見てみたい。


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