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第2日(12/13) 後編(ノスタルジック・九ふん)

九ふん

台北市から東へ約30km。9戸しか家がないことが地名の由来になった小さな村が、19世紀末に金鉱が発見されると、ゴールドラッシュで人口は一気に数万人に増加しました。やがて金が掘り尽くされると寂れてしまった町は、映画「悲情城市」のロケ地として再び脚光を浴びます。現存する豪邸の一部は茶芸館として使われるなど、台湾のレトロが凝縮されたノスタルジックな町はいつも観光客で溢れています。
基隆の港 黄昏の町並み
雨に霞む基隆の港 黄昏の町並み
九ふん施家民宿

金で財を成した一族の豪邸の一部を民宿に使われています。ロビーや部屋はシンプルな造りだけど、なにげなく飾られた陶器や家具など、価値ある年代物がたくさんあるそうです。メインストリートの基山街に面しているので、何かと便利なロケーションです。部屋の窓からは九ふんの町を見渡すことができました。
民宿の玄関 民宿の部屋の入口
民宿の玄関 おしゃれな客室の入口
ツインルーム 窓の外 夜もきれい
簡素だけど清潔なツインルーム 窓から九ふんの町を見渡すことができました
町歩き

基山街と豎崎路という2つのメインストリートにお店が集中しています。基山街が商店街、豎崎路が茶芸館街といった感じでしょうか。ガイドブックに掲載されている「九ふんの階段の風景」は豎崎路です。九ふんは急斜面だから、とにかく階段が多い町です。
基山街の商店街 基山街の商店街 基山街の商店街
狭い基山街の商店街は、日中は観光客でごった返すけど日が暮れると人影もまばら
夕暮れの豎崎路 夕暮れの豎崎路 夕暮れの豎崎路
ちょうちんに灯がともるととてもいい雰囲気(マウスを重ねてね) 夕暮れの豎崎路
九ふんの店 九ふんの店 九ふんの店
九ふんの店 芋圓 夕食
頼阿婆芋圓の「芋圓」 (薄味のお汁粉って感じで美味しかったです) 夕食は台湾料理を食べました
芋仔蕃薯

店名の芋仔蕃薯とはサツマイモの意で、食事やお茶を楽しむことができます。ここで、茶葉風味のチキンソテー、切干大根入りオムレツ、茹でエビ、野菜炒め、スープなどの美味しい台湾料理を食べました。金鉱を想像させる洞窟の先に店があり、ちょっと入りにくい感じですが、店内には骨董品のようなものがいっぱい。窓を開けると基隆の港まで一望です。日本語が上手なおばあちゃんが笑顔で迎えてくれました。
芋仔蕃薯の入口 芋仔蕃薯の店内 窓を開けると
トンネルを抜けると店の入口 店内は懐かしい雰囲気 窓を開けるとすてきな夜景
九ふん茶坊

100年ほど前に建てられた石造りの屋敷が茶芸館として使われています。店内は、いくつかの部屋に区切られ、ゆったりお茶を楽しむことができます。また、アンチークな家具に陶器や絵画などが随所に飾られ、ゆっくりとした時間が流れています。約25種類の台湾茶やお茶を使ったデザート、自作の茶器などの販売もしています。
九ふん茶坊 九ふん茶坊
落ち着いた茶芸館だけど、昼は観光客がいっぱいだとか
美味しいお茶とお茶請け 九ふん茶坊 お土産の茶器
美味しいお茶とお茶請け ここで試飲もさせてくれます お土産に買った茶器
たび日記

九ふんは、台湾映画「悲情城市」のロケ地として、また宮崎駿監督のアニメ「千と千尋の神隠し」のモデルになった地として有名な観光地。瑞芳駅で下車し、路線バスに乗り換えて15分ほどで、バスは山道をくねくねと登っていきます。平日でも大賑わいだそうだけど、夕方から九ふんへ向かう乗客はまばらでした。舊道バス停で降り、基山街の店を見ながらぶらぶら歩いて民宿にチェックインしました。金で財を成した一族の豪邸だったという、重みを感じる建物でした。バスタブはなかったけれど、トイレ・シャワーがあるから寝るだけなので十分。部屋はきれいだし、窓からの景色も良くていい感じ♪

部屋にリュックを置いて、黄昏の町を歩きましょう。あいにくの雨で、基隆の港や島々は霞んでいたけど、灯りがともり出していい雰囲気になってきました。混雑していた基山街の人影が、暗くなるとともに急に少なくなりました。芋圓を食べたり、豎崎路の階段を行ったり来たり。美味しい台湾料理を賞味し、茶芸館でゆったり台湾茶を楽しみました。オリジナルの茶器があまりにもお洒落でかわいかったので台湾茶とともに買って帰りました。機会があれば台湾茶を飲みに来てね^^
あいにくの雨になったけど、九ふんは雨がよく似合うんです。そんなレトロでノスタルジックな町を歩き、小吃や台湾茶をゆっくり楽しむことができるのは、ここで宿泊したから。九ふんでの宿泊もおすすめですよ。

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(3日目へ続く)