ぷらっと台湾




第3日(12/14) 前編(金鉱で栄えた町・九ふん〜金瓜石)

九ふんの朝

かつて九ふんに暮らす人々はわずか9世帯で、常に9世帯分(9人分と同じ音)の物資を調達していたため、その名がついたといわれています。ゴールドラッシュで栄えた末に廃れ、映画のロケ地として再び脚光を浴びたこの町。古びた町並み、建物、廃坑などを見て歩けば、妙な懐かしさを感じました。(夜の風景と比べてみてね)
九ふんの夜明け 夜明けの基隆港
民宿から見た夜明の町並みと基隆港
階段がいっぱい
展望台 金山岩廟
狭い路地と階段がいっぱいです 雨は上がったけれど霞んでます 基山街にある金山岩廟
五番坑口 五番坑口 金鉱博物館
九ふん5番目の金鉱で、1972年まで使われていた「五番坑口」 九ふんの歴史を伝える金鉱博物館
悲情城市のロケ地
元劇場 悲情城市のロケ地
ゴールドラッシュ時に建てられた劇場 「悲情城市」のロケ地 夜とはまた違った雰囲気
悲情城市のロケ地 道標 九ふんバス停付近
夜の風景と見比べてね 交差点に埋められている道標 コンビニ右の狭い道が「基山街」
金瓜石(きんかせき)

かつて九ふんと並び、金瓜石は「黄金雙城」と呼ばれる金鉱の街として栄えていました。1890年代に金瓜石近くの河床から偶然に砂金が発見され、金の採掘が始まりました。やがて金が掘り尽くされ、1970年代前半に鉱山が閉鎖されると衰退の一途をたどりましたが、2000年に「黄金博物園區」の完成により、観光地として復活しました。
路線バス 金瓜石の町並み
九ふんからバスで10分ほどで到着 急斜面に家が建つ金瓜石の町並み
黄金博物園區

鉱業の歴史、集落の特徴、自然をそのまま活かしたエコ・ミュージアム。園内には郵便局や派出所、商店があります。入園は無料だけど、施設への入館や各種体験は有料です。日本統治時代から残る「太子賓館」や「黄金博物館」などの見学や、黄金博物館には220kg(純度99.9%)の金塊に触ることもできます。
黄金博物園區の入口 生活美学体験教室 迎賓館
黄金博物園區の入口 日本建築の「生活美学体験教室」 皇太子迎賓館
環境館 本山坑道 トロッコの軌道
鉱石や歴史展示がある「環境館」 本山坑道の展示 トロッコの軌道が続いています
台湾の鉄道

台湾の鉄道は、台湾鉄道管理局の公営鉄道で、海岸沿いに台湾全土を一周することができます。列車の種類は速い順に自強號、呂光號、復興號、快車、普通列車などに分けられ、切符は窓口で簡単に購入できます。写真は瑞芳駅と、区間車(普通列車)です。
瑞芳駅 区間車 駅名の看板
たび日記

朝食はトーストとインスタントコーヒーのみ。まあ、贅沢は言えませんが。厚い雲に覆われていたけど雨が上がっていたので、サッと朝食を終え、少し町を歩いてみましょう。観光客はだれ一人歩いてなくて、ひっそりしていて、まさに「千と千尋の神隠し」の世界そのものです。

まだ朝が早いので、台北へ向かう前にバスで金瓜石に行ってみましょう。金瓜石も九ふんと同様に、かつては金鉱で栄えた町です。一時は衰退の一途をたどりながらも、黄金博物園區が整備されて、再び脚光を浴びてきました。金瓜石はバスの終点だから安心。一人22元のバス賃を払って、黄金博物園區を歩きました。広い敷地に金鉱に関する展示館が点在し、たいへん興味深かったです。

金瓜石から台北行きのバスがあるけれど、渋滞すると嫌なので、瑞芳駅で列車に乗り継ぐことにします。駅に着いたら、区間車(普通列車)が停車していたけれど、自強号(全席指定の特急列車)がすぐに来るというので、自強号の切符を買い台北へ向かいました。切符は、「瑞芳→台北  開車11:12  自強号  全票2張」と書いたメモを窓口に出せば、問題なく買うことができました。台北まで約40分・80元の列車の旅もいいものですね。

バック トップに戻る 次へ
(3日目後編へ続く)