早春のニュージーランド




第5日(9/12) ミルフォード・サウンド1日観光

ミルフォード・サウンド

ミルフォード・サウンドは、広大なフィヨルドランド国立公園内にあり、1986年に世界遺産に登録された。200万年前の氷河期に、岩を削りながらゆっくりと海への前進と後退を繰り返した氷河が、各地に深い谷を形成した。そこに海水が入り込んでできたのがフィヨルド。北欧以上のスケールだという。ここで、1時間45分のクルーズが楽しめる。天候にかかわらず神秘的な美しさを楽しむことができる。
船着き場 出航を待つ人々
船着き場 出航を待つ人々
クルーズ

深い入り江の一番奥に船着き場と、クルーズ会社のカウンタがある。船は切り立つ岩に囲まれた穏やかな海面を滑るように進んでいく。
周囲の絶壁、いくつもの滝などを間近に見ながら、やがて外洋(タスマン海)に出て、Uターン。オットセイの生息地や豪快なボーエン滝なども見ながらゆっくり帰航する。
クルーザーで出発 ミルフォード・サウンド
大型のクルーザーで出発 ときおりうっすら日が差し込む
ミルフォード・サウンド ミルフォード・サウンド ミルフォード・サウンド
どんどん視界が開けていく いよいよ外洋に出る 波で浸食された岩
ミルフォード・サウンド ミルフォード・サウンド ミルフォード・サウンド
タスマン海からは入り江が見えない ようやく深い入り江が見えてきた 霧雨で幻想的な風景が広がる
オットセイ ボーエン滝 ミルフォード・サウンド
オットセイが昼寝をしていた 落差160mの豪快なボーエン滝 まるで墨絵のような風景にうっとり
かわいい花 かわいい花 夕食
かわいい花がたくさん咲いていた 夕食のシーフード(ホウボウ)
たび日記
13:30に大型クルーザーは出航した。ところで、サウンドとは入り江のこと。従って、ミルフォード・サウンドはタスマン海の入り江なのだ。昼食はなんと「幕の内弁当」。船の中を見渡すと半数くらいが日本人。あらためて日本人観光客の多さに驚く。そういえば、2,3台の日本人ツアーのチャーターバスが止まっていた。

ミルフォード・サウンドは、氷河によって周囲の山々が垂直に海に落ち込み、まるで海から山が生えているような、不思議でもあり壮大でもある眺めだ。外は強い風と霧雨で寒いが、早くデッキに出たいと、はやる気持ちは抑えきれない。急いで弁当を食べて外に出てみた。海をわたる風は身を切る冷たさだ。
それ以上に、豪快に流れ落ちる滝、海からそびえる山、幾重にも重なる岬の美しさ。まるで墨絵の世界を見ているようで、その寒さも忘れてしまう。絵はがきの写真のような、青空と海面に逆さに映る山々の景色も見てみたいが、霧が立ちこめた墨絵の世界もとても神秘的で美しい。

タスマン海に出たら船は大きく揺れた。ここでUターンして港へ引き返すが、港の方向を見るとデイルポイントと呼ばれる岬が邪魔をして、入り江が隠れてしまう。このため、長い間捕鯨漁師や航海船に発見されなかったという。

今度は岩の上で昼寝をするオットセイが見えた。野生のオットセイがこんなに近くで見れるとは、ちょっと感動!
そしてクライマックスの、豪快なボーエン滝だ。船は水飛沫がかかるくらいまで近づき、船内では歓声が上がる。感動のクルーズだった。

帰路は途中2回のトイレ休憩だけで、一気にクイーンズタウンまで走る。途中、激しい雨が降るところもあった。山岳地帯なので、少しの場所で天気が違うようだ。クイーンズタウンでは夕方一時雨が降ったそうだ。
この日は町歩きか、ミルフォード・サウンドか迷ったが、ミルフォード・サウンドを選んで正解だったかも知れない。

バスをダウンタウンで降り、フィッシュボーンというカジュアルなシーフード・レストランに行った。ムール貝のワイン蒸し、ホウボウや鱸などの魚料理を楽しんだ。比較的リーズナブルでとても美味しかった♪


バック トップに戻る 次へ
(クイーンズタウンを散策へ)