早春のニュージーランド




第5日(9/12) ミルフォード・サウンド1日観光

ワカティプ湖の夜明け クイーンズタウンの朝

ホテルは部屋からワカティプ湖が一望できる。またまた素晴らしい眺めの部屋に案内された。
夜が明けてくると少し雲があった。きれいな朝焼けを見ながらバスを待つ。それほど寒さは感じないが、ピンと張りつめたような空気が気持ちよかった。およそ12時間の日帰り観光・クルーズのスタートにふさわしい朝♪
ワカティプ湖の夜明け
ホテルの部屋からみた夜明け 午前7時  まもなく日の出だ
快適なドライブ

クイーンズタウンからミルフォード・サウンドまでは、西へ直線距離で80kmほどしかないが、その間にサザンアルプスが立ちはだかっている。このため国道は、いったんラムズデンという町まで南下し、そこからテ・アナウまで西進、そして北上する。最後に峠(ホーマー・トンネル)を越えると、一気に海岸へ下る。大きなU字型を描くため、5時間ほど要してしまう。日本ならとっくにトンネルになってるんだろうな。
快適な国道 羊の群れ 氷河で削られたU字谷
快適なドライブ・ルート 偶然羊の横断する群れに出会った! 氷河の流れで削られた谷底
ミラー湖

ミルフォード・サウンド観光では、必ず立ち寄る小さな湖。周り山々の景色を水面に映し出すからこの名前がある。なぜか、ここだけ風がなく、くっきりと逆さ文字が映っていた。水も透明で魚が泳ぐ様子が見え、湖面では水鳥が静かに泳いでいる。静寂に包まれた神秘的な湖だ。
ミラー湖 ミラー湖
鏡文字が書かれている看板 湖面に映る山や空がきれい
ミラー湖の生物 ミラー湖 ミラー湖の遊歩道
ミラー湖に生息する生物の看板 みごとに上下対称 美しいブナ林の遊歩道を歩く
雨の多い地方

山峡にさしかかると、清流が勢いを増してくる。雪や氷河が解けた水なので冷たい。この付近まで来ると、もうプランクトンが生息できない。このため付近の河川には魚などの生物はまったくいないという。ホーマー・トンネルを抜けると、30分ほどでミルフォード・サウンドへの船着き場に到着する。このホーマー・トンネルは、難工事のうえ完成したという。トンネル内は狭く急勾配のため、シーズン中は交互通行となる。この峠を越えると天候が一変する。ミルフォード・サウンドは年間降水量6000mm以上という世界的に雨の多い地方。ちなみに日本の年間降水量は1718mmで、世界平均の約2倍というから、この地方はものすごい降水量だ。クイーンズタウンでは晴れていても、こちらは雨というのがしょっちゅうだという。
冷たい小川 美しい滝 ホーマー・トンネル
キャズム

船着き場までの最後のフォトスポット。清流と生い茂るシダの間に遊歩道が設けられている。ぐるっと回って15分。途中に奇妙な形をした岩があって、その中を轟々と音を立てて水が流れている。気持ちの良い森林ウォークだ。
ニュージーランドは年間の降雨量が多いため、大きく木のように成長したシダも多く、国のシンボルマークでもある。写真に撮ると、まるで熱帯雨林のように写る。
キャズムの清流 キャズム
冷たくて美しい清流 まるで熱帯ジャングル
キャズム キャズム キャズム
シダが茂り熱帯雨林みたい 奇妙な形をした岩と流れ落ちる水
たび日記
午前7時15分にピックアップ。目が覚めたら、タイミング良く夜明けの時刻だった。窓から明けてゆくワカティプ湖の景色を楽しんだあと、バスを待った。空には少し雲があったが、目的地の天気はどうなんだろう? 雨は覚悟のうえとはいえ、やっぱり晴れた景色を見てみたい。。。

またまたラッキーなことに、バスの運転席の後ろの席が空いていた! もちろんその特等席を陣取る。2階建てではないが、座席が高いからドライバーの頭が邪魔になることはない。バスは快調に国道を南下し、放牧地帯を走っていると突然スピードが落ちた。前を見ると、道路を横断する羊の大移動の真っ最中だった。これぞニュージーランドといった風景! この風景に出会いたかったんだ。ただただ感動!!

途中、氷河の移動で削られたU字型の谷底や、ミラー湖などで小休止。ミラー湖の静寂と美しい逆さ文字などをたっぷり楽しんで、最後の峠へ向かう。途中、美しい川が流れるフォトスポットに停車してくれた。川の水を一口飲んでみたらめちゃくちゃ冷たくて美味しかった。

ホーマー・トンネルを抜け、最後の休憩地の「キャズム」に到着。1周15分ほどの遊歩道が整備され、小川や小さな滝を上から見ながら歩く。氷河によって浸食された岩が不思議なアートを創りだしていた。またこの付近のシダは降雨量が多いため大きく生長して、まるで熱帯ジャングルのようになっていた。温帯地方でこのような光景は珍しいという。

バスは、午後1時過ぎに船着き場に到着した。ここで船に乗り換え、1時間45分のフィヨルドの海のクルーズだ!
ただ、空を見上げたら、わずかに青空があるものの厚い雲に覆われ、周辺の山には霧で霞んでいる。晴天であってほしかったが、まるで墨絵のような景色を眺めるのもいいものだ♪


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