上高地

中部山岳国立公園のほぼ中央に位置する標高約1500mの高原。梓川の清流と穂高連峰の眺めが素晴らしい(^O^)
イギリス人宣教師で登山家でもあるウエストンによって世界に紹介されて以来、日本の代表的な山岳景勝地として知られるようになった。
上高地は年中マイカーの乗り入れを禁止されている。バス、タクシーを利用せざるを得ない。シーズン中の路線バスは頻繁に運行されているが、釜トンネルが交互通行のため、渋滞が激しく時間の余裕が必要だ。
大正池

バスを大正池で降り、河童橋を経て明神池まで散策した。大正池は1915年、焼岳の大噴火によって梓川の流れがせき止められてできた池。この池は発電用の貯水池として利用されているが、焼岳や梓川から流れ込む土砂で埋まり続けているという。
背後の焼岳は、標高2455mの活火山で今なお噴煙を上げている。
ここから田代湿原を経て河童橋まで約1時間の自然研究路が続いている。
大正池&焼岳
時々ガスがかかる天候だった
大正池〜河童橋

大正池をあとに、梓川の清流に沿って緩やかな勾配を登っていく。途中に田代湿原・田代池・中の瀬園地などがある。
田代池は台風や大雨による土砂の流入により徐々に浅く小さくなってきているという。池の周りは湿原になっていて、水生植物や浮島もある。
中の瀬園地ではケショウヤナギやシラカバが美しい。すぐ裏に帝国ホテルがあるが、とても手が出ない(^^;;
カラマツ林の中をゆっくり歩いて1時間ほどで河童橋に着く。ここにはホテルやバスターミナルがあり、上高地で最も賑わってる。
田代池
浅い池に静寂な空気が漂っている
中の瀬園地
ヤナギ、シラカバが美しい
河童橋周辺

河童橋の由来は定かではなく、かつて河童が棲んでいそうな淵があったからなどと言われている。
ここからは穂高連峰が美しく見え、橋の上はいつも賑わっている。この日も例外ではなかった。人の渋滞ができ、渡りきるのが大変だった(^^;;
簡単に河原に降りられるので、ぜひ梓川の清流に触れてみよう! めちゃくちゃ冷たく気持ちよかった(^O^)
河童橋
ものすごい人・人・人
河童橋から見た穂高連峰
河童橋〜明神池

河童橋周辺はものすごい人混みだが、ここから明神池まで足をのばす人は少ない。それゆえ静けさも残されている。
ハイキングコースは梓川の両岸にある。左岸は起伏が大きく右岸は平坦な道だ。
服装はとくに気にする必要はないが、雨具を持っていくのが良いでしょう。道は歩きやすくスニーカーでも十分。できれば防水のトレッキングシューズが歩きやすい。
当日はやっぱりいました。ハイヒールや厚底サンダル! いくら遊歩道とはいえ、滑りやすいところもあれば危険もある。それは無謀じゃないの!
河童橋から明神池まで約1時間だ。
梓川にはカモが遊んでいた♪ 梓川 紅葉が始まっていた
ようやく紅葉が始まったところ ハイキングコース
平坦なところが多く歩きやすい
シダが生い茂っていた
明神池

明神岳からの土砂が湧き水をせき止めてできた池。
明神岳の南麓に位置し、クマ笹と原生林に覆われ、静寂な雰囲気が漂っている。
明神池は穂高神社奥宮の境内にあるので、池を見るには拝観料250円が必要。
当日(10月8日)は大祭(お船祭り)に重なったため、拝観は無料だった(^O^)
本宮は穂高町にある。
ここには山小屋、旅館があり宿泊もできる。ただし、自家発電のため、夜9時には消灯だって!
明神池
荘厳な雰囲気が漂う
明神池から見た明神岳
トレッキング

大正池〜河童橋〜明神池〜河童橋(バスターミナル)が約3時間。それぞれのポイントで休憩したり写真を撮ったりしていると、4時間はみておきたい。
コースはよく整備されているので安全。道に迷うこともない。

さらに時間があったら、ハルニレの樹木が点在する草原があり、小説「氷壁」の舞台となった前穂高岳東壁が望める「徳沢」にも行ってみたかった。。。
明神橋
ここまで来ると人影もまばら♪
明神池近くで見つけた案内標識
午後2時半頃にバスターミナルに戻ってきたら、バス待ちの人の列がすごかった。
私たちは乗鞍高原から上高地への日帰りツアーを利用したので、バスを待つ必要がない。
これは便利だった。
バスツアーとは言っても、往復の送迎と弁当が付いてるだけで、一人3500円。
上高地は自家用車の乗り入れが禁止されてるから、国道158号線沿いの「沢渡(さわんど)」に駐車して、そこから路線バスに乗るか、タクシーを利用することになる。帰りの待ち時間などを考えると3500円は決して高くないと思う。
このバスツアーは『リボンツアー』といって、乗鞍高原を午前9時頃に出発。大正池またはバスターミナルで降ろして、午後3時に集合。4時過ぎに帰ってくるというもの。乗鞍高原で連泊していないと使いにくい。予約は宿でしてくれる。
MEMO
交通  上高地へはマイカーの乗り入れができない(通年)。車の場合は国道158号線沿いの「沢渡」か「平湯」に駐車して、
     そこから路線バスまたはタクシー利用となる。
     電車だと松本から松本電鉄で新島々まで行き、路線バスに乗車。
     途中の釜トンネルは交互通行。かなり混み合うので結構時間がかかる。
宿泊  河童橋周辺と明神池周辺で宿泊できる。料金の高い立派なホテルから相部屋の山小屋までお好きなタイプを選んでは!
     山の宿は自家発電に頼っているため、夜は早く消灯となる。
散策  大正池〜河童橋 約1時間
     河童橋〜明神池 約1時間
     河童橋から奥は歩くしかない。決して無理をしないように!
     シーズンは帰りのバスを待つ人がすごく多い。時間に余裕を持っておきたい。
     無駄な待ち時間をなくすためには、定期観光バスなどを利用するのがベストかも知れない。