釜山旅行




第4日(7/31) 慶州(キョンジュ)観光

仏国寺

釜山市内から高速バスで約1時間30分。慶州(キョンジュ)の吐含(トハム)山の中腹に位置する仏国寺は大韓仏教曹渓宗第11教区の本寺。525年、新羅に23代法興王が夫人の法流尼のために建造した。名実ともに韓国を代表する大伽藍となったが、1592年、壬辰・丁酉の役で豊臣秀吉の猛攻にあい、石造遺構を残し多くの文化財を焼失し、さらに火災にもあった。現在の建物は、1974年に復元されたもの。石窟庵とともに世界文化遺産に登録されている。
(拝観:4000W)
仏国寺 仏国寺
仏国寺一柱門(イルチュムン)
2本の柱が一列になっている
国宝に指定されている
石の階段前の広場
仏国寺四天王 仏国寺四天王 仏国寺
仏法を守護する四天王がここで睨みをきかせている天王門 石段が造る曲線が美しい
仏国寺 仏国寺 仏国寺
多宝塔(手前)と釈迦塔 楼閣の木魚は今も時を告げている 釈迦如来の彼岸世界である大雄殿
石窟庵

吐含山の中腹にある、花崗岩を組み合わせて人工的に作られた石窟で、内部は、入り口から前室・扉道・主室の3室に分かれている。花崗岩の壁には、菩薩像や四天王像など38体の石仏が掘り込まれ、奥の主室に本尊である釈迦如来坐像が安置されている。この仏像は白色の花崗岩製で、繊細に彫り上げられた姿が実に美しく、韓国仏教彫刻の最高傑作といわれている。 (拝観:4000W)
石窟庵 石窟庵参道
石窟庵 石窟庵 石窟庵
ここで手を清め、
石窟庵(奥の建物)に向かう
補修された石窟庵
(内部は撮影禁止)
釈迦如来坐像が安置されている
tabijin.comさんに提供いただきました)
昼食 韓定食

昼食は慶州名物サンパプ(韓定食)。
1人前で18種類のおかずと10種類の野菜がでてくる。たくさんの葉野菜で、たくさんのおかずを包んで食べるとってもヘルシーな料理。テーブルを埋め尽くす料理に溜息! これで1人前が8000W! 美味しかったよ〜
サンパブ
古墳公園

市内の中心部に位置する古墳群で、23基の古墳が散在し、15万平方メートルもある古墳公園として公開されている。古墳は椀をひっくり返したような形をし、芝生が青々していて美しい。古墳からは、純度89%の金の冠、腰牌、腕輪、首飾りなど、1万点を超える装身具、武器、馬具が出土している。これらの古墳群のうち、天馬塚の内部を見ることができる。 (入園:1400W)
古墳公園 天馬塚
古墳公園の入口 内部が公開されている天馬塚
古墳公園 古墳公園 古墳公園
校洞(キョドン)

慶州市内の一角、校洞には古民家の集落があり、数百年前を再現しているかのようだ。ここでは崔家が代々伝えてきた法酒を販売している(写真左)。重要無形文化財に指定され、1日の生産量はわずか16本(900ml)に過ぎず、販売も蔵元に限定されているという。韓国の家屋は冬は寒さが厳しいため、オンドルの熱が逃げないように屋根が低く部屋が狭い構造になっている。
校洞 校洞 校洞
国立慶州博物館

古都新羅の絢爛なる文化遺産を現代に保存する目的で設立され、慶州地域の発掘調査によって出土した多くの文化財を保存展示している。2万坪の敷地に、約10万点の文化財を所蔵し、そのうちの約2500点を一般に公開している。博物館は4つのエリアに分けられ、考古館と呼ばれる本館は、さらに3つの部屋に分けられており、古墳から出土した遺物などを見ることができる。
(入館:400W)
国立慶州博物館 聖徳大王神鐘
慶州博物館本館 聖徳大王神鐘(エミルレ鐘)
カルビで舌鼓

韓国といえば焼肉のイメージが強いけど、まだ一度も食べていなかった。そこで、東莱温泉界隈でカルビの美味しいという店に行ってみた。日本語は通じないので、ハングル表記の料理名をプリントして持っていき、指差しで注文する。とりあえず味付きカルビを2人前と、追加にカルビタンを注文した。お肉をそのまま食べたり、野菜に包んで食べたり。ご飯は頼まなかったが、これで十分な量があってとても美味しかった^^
(2人で31000W)
カルビ カルビタン
柔らかくてとても美味しいカルビ カルビタンもめちゃ美味
たび日記
慶州は新羅発祥の地として、紀元前57〜935年の間、王都として栄えた歴史ある町。歴代の王陵、古墳群、仏国寺、石窟庵など、世界遺産にふさわしい新羅文明の遺跡や遺構がある。韓国には7か所の世界遺産がすべて文化遺産として登録され、慶州には3か所が登録されている。現地旅行社tabijin.comさんの「慶州歴史地域」、「石窟庵と仏国寺」を訪ねるツアーに参加する。
慶州へは地下鉄と高速バスを乗り継いで行くことも、国鉄で行くことも可能だ。自力で行くのも楽しいが、歴史の町だからガイドさんの話を聞きたくてツアーを選択した。釜山発着の慶州一日観光は、いくつかの旅行社が催行している。また、ガイド付きレンタカーなどもある。

ピックアップは午前9時。迎えにきてくれたのは社長兼運転手だった。ツアーの参加者は4人。少人数だとじっくりガイドさんの話を聞けるのが嬉しい。東莱からすぐ高速道路に入って約90分で慶州市内に到着。まず1500年もの歴史を刻む仏国寺を訪ね、戦火を免れた石造遺構に往時を偲び、鮮やかな朱、緑、青といった伝統的な配色と緻密な模様が美しく感じた。

石窟庵は仏国寺から9kmほど山奥に位置する洞窟寺院だ。ここには白色の花崗岩製の繊細に彫り上げられた釈迦如来坐像がある。その姿はたった今彫り上げられたような輝きがある。ただ残念なことに、補修工事がなされたときに内部の湿気が自然に調整できなくなり、人工の換気装置で湿気や温度を調節しなければならない状態になってしまったという。残念なことだ。

昼食は慶州名物のサンパプ。テーブルを埋め尽くす野菜やおかずにびっくり! 好きなおかずを好きな野菜に包んで食べる。韓国版手巻き寿司といった感じで楽しくて美味しい。

午後は校洞を見学。ここには数百年前の貴族の家などもあり大変興味深い。校洞を見学したあと、慶州国立博物館に到着。まず目に付くのが、屋外展示物の聖徳大王神鐘(別名エミルレ鐘)。鐘の由来には、悲しい伝説が残されている。鐘を鋳造した際、どうしても音が響かないため、幼い女の子を人柱として作り直した。出来上がった鐘は美しい音色を響かせたが、その音は「エミルレ、エミルレ(お母さん)」と、子どもが愛らしく母を呼ぶ声がしたという。ガイドさんの説明を聞いた後、博物館の自由見学となった。これで慶州観光が終わり、釜山へと引き返す。高速道路は行楽地からの帰りの車で渋滞していた。たくさんの観光と詳しい説明を聞き、満足な日帰りツアーだった。

釜山滞在最後の夜は焼肉を食べに行く。韓国といえば焼肉というイメージだったが、釜山はいろんな食べ物があって、なかなか焼肉の出番が来なかった(笑) 店は東莱温泉の「現代スップルカルビ」。ここのカルビは安くて美味。味付けカルビを2人前と、カルビタン(カルビスープ)を注文して大満足!
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(5日目・梵魚寺へ)