竹富島はほとんどの人が短時間の滞在で帰ってしまう
水牛車やレンタサイクルでゆっくり島内を回るのも楽しい♪



竹富島

石垣島の西方約6kmに浮かぶ珊瑚礁でできた小島。人口約300人の大半が高齢者という島の集落には、昔ながらの赤瓦屋根の家並みが保たれ、国の町並み保存地区に指定されている。琉球民謡「安里屋(あさどや)ユンタ」の発祥の地で、のんびり歩いているとあちこちから聞こえてくる。
集落を水牛車が行き交い、星砂が採れる美しいビーチもある。また、年中花が絶えることがなく、赤瓦と青い空に映える。
犯罪が起こらないから、おまわりさんもいない。こんな明るい島を水牛車にのんびり揺られ、レンタサイクルで散策した^^
石垣港離島桟橋
港の中でも美しい海の色^^
竹富島遠望
標高24mという平らな島だ
町並み

民家の周りの石垣はすべて珊瑚を積み上げられている。もともと珊瑚でできた島だから、耕したりすると地中からは珊瑚の塊がたくさん出てくる。それらを敷地周りに積み上げていったものだ。すべて手積みで、コンクリートなどは一切使っていない。
台風などの強風から家屋を守るために築かれている。
一年中ハイビスカスやブーゲンビリアの花が咲き乱れて美しい^^
珊瑚積み塀に囲まれた民家 竹富島の町並み
シーサーが見張っている 赤瓦とハイビスカス 15世紀初頭に活躍した島の偉人
西糖を祀った西糖御嶽
なごみの塔

集落のほぼ中央に、2〜3人ずつしか上ることのできない、高さ24mの小さな展望台がある。赤瓦の町並みが美しく見渡せる。さらに遠方に青い海を見ることもできる。ここに立つと心地よい風が吹き抜けていく。
なごみの塔と名付けられたこの塔は、展望台として造られたわけではなく、昔は火の見櫓として使われていたという。塔の階段は狭くて急なので十分な注意が必要だ。
水牛車

都会の喧騒から離れて、美しい家並みを見ながら真っ白な砂(珊瑚)の道をのんびり水牛車に揺られていると、心が洗われる思いがする。水牛は体温調節ができないので、水浴びで皮膚の乾燥を防がなければならないが、平らな地形のため雨の少ない竹富島には適していないんだって。
やがて牛使いのお兄さんが、三線を弾き安里屋ユンタを歌ってくれた。「ユンタマタハーリヌ ツンダラカヌシャマヨ♪」
星の砂

星砂がある海岸はカイジ浜とアイヤル浜。カイジ浜へは東桟橋からマイクロバスが出ているが、レンタサイクルが楽しい。
星砂って星の形をした砂ではなく、有孔虫という1個の細胞からなる原生動物で、海中では海藻などに付着している。海岸で見られるものはその殻で、星の形をしたものが星砂、太陽の形をしたものが太陽の砂と呼ばれている。
カイジ浜の砂を少し掌に乗せると、数個の星砂が見つかった。
美しいカイジ浜 カイジ浜の星砂
宿

竹富島には数軒の民宿、旅館、YHがある。今回宿泊したのは、周囲を花に囲まれた竹富島で一番人気の民宿「泉屋」さん。入り口のブーゲンビリアのアーチが迎えてくれる。
竹富島は日帰り観光がほとんどで、それも水牛車で回った後は星砂の浜へ行く程度。
日数の余裕があれば、ぜひ1泊したいところ。日没後は物音一つしない静けさと満天の星空。夜明けとともに鶏の鳴き声に起こされる。
昼食は琉球名物「ソーキそば」
ソーキは豚のあばら肉を煮込んだもの
夕食は刺身とフライ、アーサー汁、他
アーサーは海藻の一種「ヒトエグサ」
竹富港の夜明け
7:30ごろに遅い日の出を迎えた
MEMO

竹富島へ  石垣港離島桟橋から八重山観光フェリーと安栄観光が運行し、高速船で10分。片道580円(往復割引あり)
竹富島の宿  民宿5000円、旅館8000円程度(1泊2食付)
宿泊した泉屋さんは、1泊2食付5000円。飲み物1品サービス。泡盛は飲み放題だよ!
この日は大阪や富山、北海道などからのツーリストと一緒に食事。会話が弾み楽しいひとときでした^^
レンタサイクル 1時間300円(17時まで)
石垣港へ  石垣空港からバスで20分(200円)。飛行機の発着時刻に合わせて運行しているので便利