沖縄南部戦跡と琉球王国ゆかりの地を訪ねて




最終日は午前中に首里城とその周辺を散策しました
沖縄はまだまだ見所があるから、いつかまた訪ねてみたいな♪


沖縄には、三山時代と呼ばれる戦国時代から琉球王国が独立国家として栄華を極めた時代の城跡などが、2000年12月に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界文化遺産に登録されました。それは、5つのグスク(首里城、中城城跡、座喜味城跡、勝連城跡、今帰仁城跡)と、その関連遺産の4つの遺物(園比屋武御嶽石門、玉陵、識名園、斎場御嶽)の計9箇所です。

ゆいレール

ゆいレールは、那覇空港から首里までの12.9キロを27分で走るモノレールです。2両編成の可愛い車両がくねくねと走っています。愛称の「ゆい」は、沖縄の言葉の「ゆいまーる」から取られました。ゆいレールの車内放送では、沖縄のわらべうたを流しているので、乗っていて楽しいです♪
ゆいレール ゆいレール車内
2両編成の可愛いゆいレール ゆいレールの車内
首里城公園

首里城内、守礼門、園比屋武御嶽石門、円覚寺跡、弁財天堂などの周辺文化財からなる国営沖縄記念公園です。
左の写真は「弁財天堂と円鑑池(えんかんち)」です。円鑑池は1502年に造られた人工池で、首里城などからの湧水や雨水が集まる仕組みになっていて、さらに溢れた水が隣の池「龍潭(りゅうたん)」へ流れ込んでいます。池の真ん中に航海安全を司る水の女神・弁財天を祀る弁財天堂があります。高い木々に囲まれてちょっと神秘的でした。右の写真が龍潭から見上げる首里城です。
中央の写真は「守礼門」です。守礼は「礼節を守る」という意味で、門に掲げられている扁額には「守禮之邦(しゅれいのくに)」と書かれています。「琉球は礼節を重んずる国である」という意味だそうです。中国風の牌楼(ぱいろう)という形式で建立された美しい姿の門ですね。ちなみに守礼門は2000円札の絵柄に使われてますよね。
弁天堂 首里城遠望 守礼門
弁財天堂と円鑑池 龍潭から見上げる首里城 美しい姿の守礼門
首里城(世界文化遺産)

標高120〜130mに位置する首里城は、琉球国王の居城として王国の政治・外交などの中心でした。建物が中国の宮殿に似ていることから、中国との密接な関係があったようです。琉球石灰岩の城壁の総延長は約1080mで、城内には正殿・北殿・南殿などの重要な建物が御庭(うなー)を囲んで建てられています。これらの建物群は沖縄戦ですべて焼失し、復元整備が行われています。

首里城には歓会門(かんかいもん)から入城します。歓会とは歓迎するという意味で、中国皇帝の使者「冊封使(さっぽうし)」を歓迎するという意味で名付けられました。歓会門の先にある瑞泉門(ずいせんもん)に、一対の魔除けの石獅子が座っています。
歓会門 瑞泉門へ向かう 瑞泉門の獅子
首里城入り口の歓会門 瑞泉門へ向かう石段 瑞泉門に置かれた一対の獅子像
正殿は、14世紀末に創建された木造3階建の建物です。1階は「下庫理(しちゃぐい)」と呼ばる国王自ら政治や儀式を執り行う場、2階は「大庫理(うふぐい)」と呼ばる国王と親族・女官らが儀式を行う場、3階は通気を目的とした屋根裏部屋となっています。色違いになった列は、儀式の際に諸官が位の順に立ち並ぶ目印で、中央の道は「浮道(うきみち)」といい、国王や中国皇帝の使者だけが通ることを許されたそうです。
瑞泉門から見る城壁 日影台 正殿
瑞泉門から見る城壁と市街地 日影台(にちえいだい 日時計) 正殿(ここから先は有料)
1階の下庫理 2階の大庫理 2階から見た広場「御庭(うなー)」
正殿1階の下庫理(しちゃぐい) 正殿2階の大庫理(うふぐい) 2階から見た広場「御庭(うなー)」
睨みを効かせる龍 今なお続く発掘調査 ランチ
睨みを効かせる龍 今なお続く発掘調査 最終日のランチは回転寿司
金城町の石畳道

首里城の南方に「金城町の石畳道」があります。16世紀に首里から那覇港や沖縄本島南部へ通じる主要道路として造られた「真珠道(まだまみち)」の一部で、琉球石灰岩による石畳道が300mに渡って残っています。赤瓦家を見ながら歩くと、琉球王国時代の歴史を感じることができました。
また、石畳道から脇道を少し入ったところに、6本の大アカギが現在も生育しています。アカギは沖縄では普通に見られますが、これほどの巨木群が人里にみられるのはここだけだそうです。周辺は薄暗く怪しげな雰囲気でもありました。
金城町の石畳道 金城町の石畳道 大アカギ群
雰囲気のよい金城町の石畳道 金城町の大アカギ群
玉陵(たまうどぅん 世界文化遺産)

第二尚氏王統歴代の陵墓で、1501年頃に三代目の王、尚真(しょう・しん)が創建したと伝えられています。併設された資料館に出土した厨子などが展示されていて興味深かったです。玉陵の周囲は石垣で囲まれ、墓室は東西に連なる自然の崖壁に穴を開けて、3つの室が造られています。東室は洗骨後の王と王妃の遺骨を安置し、中室は洗骨までの間遺体を安置されました。西室にはその他の家族の遺骨を安置しています。
玉陵入口 玉陵の石室 玉陵の石室
玉陵の入口 東西に連なる自然の崖壁に穴を開けて造られた3つの石室
玉陵に葬られる8人の名が記された石碑
ユーモラスな獅子像 資料館に展示されている厨子など
ユーモラスな獅子像 資料館に展示されている厨子など 玉陵に葬られる人名を記した石碑
MEMO
首里城  ゆいレール「首里」駅から徒歩15分。 入城料 800円
       金城町の石畳道、玉陵は首里城から徒歩すぐ


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