早春の関東 花の旅 '09


(1日目・3月14日)  −偕楽園と袋田の滝を散策−

青春18きっぷでGo!

仕事をさっと終えて夜行快速「ムーンライトながら」で東京へ向かいます。この電車は夜行寝台急行「銀河」が廃止されてからも、東海道線を走る夜行列車として重宝されています。特急電車の車両なので、リクライニングが快適です。2009.3.14のダイヤ改正で臨時列車になりました。
鉄道ファンが詰めかけていました リクライニングで快適シート 朝ごはんは築地でまぐろ丼
偕楽園

金沢の兼六園、岡山の後楽園とならぶ「日本三公園」のひとつに数えられ、1842(天保13)年に徳川斉昭によって造園されました。千波湖に臨む七面山を切り開き、領内の民と偕(とも)に楽しむ場にしたいと願い「偕楽園」と名づけられたそうです。
偕楽園に併設されている好文亭は、二層三階の好文亭と北側の奥御殿で構成され、戦争で焼失したものを昭和33年に復元されました。
磐城神社 東門から偕楽園に入ります 雨でしっとりした梅園
広い庭園はほのかに梅の匂いが漂っていてとてもいい感じ
併設されている「好文亭(こうぶんてい)」
ローカルな水郡線

水戸と郡山を結ぶ水郡線。カラフルな列車が走っています。水戸駅を発車するとすぐのどかな風景が広がりました。ここも関東の県庁所在市なんだとちょっと驚き。
カラフルな水郡線の列車 のどかな車窓風景 かわいい袋田駅舎
袋田の滝

日本三名瀑のひとつに数えられています。高さ120m、幅73mもあり、岸壁を四段に流れることから「四度の滝」とも呼ばれます。また、西行法師が訪れた際に「四季に一度ずつ来てみなければ、本当の良さはわからない」と絶賛したことから名付けられたとも言われています。
無料の大子町周遊バス 雨の後で白梅がすごくきれい 袋田の滝トンネル
轟音と恐ろしい水量で、ものすごい迫力の袋田の滝
新観瀑台からの眺め 吊り橋から滝を見ると虹がとてもきれいでした
滝の少し下流に釣り橋が架かっていい感じでしょ♪ 団子と里芋を食べました
旅日記 その1

3月14日・・・大阪〜東京〜築地〜上野〜水戸〜偕楽園〜袋田の滝〜東京

仕事をさっと終えていったん帰宅。大阪駅21:00発の長浜行き新快速に乗車、米原で東海道線に乗り換えて大垣へ。大垣駅では、大勢の鉄道ファンが夜行快速「ムーンライトながら」の写真を撮りに来ています。みんな乗客と思ったら、乗車した人はわずかで、ほとんどの人は写真を撮るために来ていたようです。
この電車は夜行寝台急行「銀河」が廃止されてからも、東海道線を走る夜行列車として重宝されています。特急電車の車両なので、リクライニングが快適です。このため青春18きっぷの有効期間はあっという間に指定席が売れてしまいます。指定席料金510円で利用できるんだから。私は発売開始日に、出勤途中の駅で申し込んでおいたので、なんとか取れましたが、1時間後には満席になったようです。ただ、この電車も青春18きっぷの期間以外はガラガラとのことで、この日を最後に臨時電車となります。春や夏・年末年始しか運転しなくなるのかな?

電車は定刻の3月14日5:05に東京に到着しました。ホームには鉄道ファンが殺到しています。
雨が小降りのようなので、ちょこっと築地市場へ行ってみましょう。山手線で有楽町に戻って地下鉄に乗り換えます。築地駅で外に出たら、ものすごい強風でした! これでは歩き回るとびしょ濡れになるので、市場内の見学は諦めて、駅近くでまぐろ丼を食べるだけにしておきました。

お腹もいっぱいになったところで、水戸の偕楽園を目指しましょう♪
上野駅に到着してわかったことは、強風のため常磐線が不通になっているとのこと(泣)
なんと江戸川・利根川の橋梁を渡れないそうです。風が弱まるのを待って運転するという放送が流れています。これは困りました。振り替え輸送もあるらしいけど、水戸までとなったらそれもできないようです。幸い電車がホームにいたので、ひたすら運転再開を待っていました。何時間かかるかわからないのでグリーン車に乗って、出発を待ちましょう。普通列車なので、青春18きっぷが使えるのとホリデー料金なので750円なんよね。
結局2時間遅れで水戸駅に到着しました。4時間も電車に乗っていたわけで、リクライニングでくつろげたグリーン車は正解だったかも! 11時過ぎにようやく水戸に到着しました。夜行で熟睡できてなかったのもあって結構疲れるね。でも元気です(笑)
こんな散々な目に遭いながらも、なんとか偕楽園に到着できました。この時間になると、さすがに風も弱まってきています。

偕楽園は、平年なら満開でおおにぎわいの時期ですが、この天気だから入園者も少なく、たっぷり美しい梅を観賞できました。早咲きは散ってしまっていたけど、遅咲きなどが満開で見応えがありました。風が強いので梅の香りはあまりないけど、雨に濡れてしっとりした梅林は、風情があってよかったです^^
大幅な電車の遅れがなかったら、徳川博物館や歴史館も行きたかったけど、偕楽園だけの駆け足の観光になってしまいました。でも、今年は記録的に早い開花だったから、梅はすでに散っているかもと思っていたので、予想外に美しくて感動でした

偕楽園からバスで水戸駅に戻ってきたら、郡山行きの列車の発車時刻が迫っていました。水戸名物の店を探したいところだけど、そんな時間の余裕もなくロッテリアでハンバーガーのランチ。かなり悲しいかも。。。
1時間ほど列車に揺られ袋田駅に到着。下車したのはほんの数人です。悪天候の影響とは思うけど、予想外に少ない人に拍子抜けです。
改札を出ると、袋田の滝へ行く路線バスがぽつんと停まっていますが乗客はゼロ。袋田の滝へのアクセスを調べていたら、大子町が無料の周遊バスを運行していて、この路線バスが発車した数分後にその周遊バスがやってきます。しかも袋田の滝に行くんですよ。そりゃだれも乗らないよね。路線バスはお客さんがいないまま発車していきました。近いうちに廃止になる運命なのかなあ?

袋田の滝は、日本三名瀑のひとつに数えられています。高さ120m、幅73mもあるんだって。ここは山間部なので冬の冷え込みが厳しく、滝全体が凍りつきアイス・クライミングができるとか。いつか凍りついた滝の神秘的な美しさを見てみたいものです♪
このころにはすっかり天気が回復し、青空が広がってきました。が、川は前日からの雨で増水し、どどどっっと轟音が聞こえてきます。有料(300円)の袋田の滝トンネルは、天井のイルミネーションがきれいでした。そしてトンネルを抜けると、とんでもない光景が目に飛び込んできました!
滝は轟音と恐ろしい水量で、ものすごい迫力です。水しぶきもすごく、観瀑台に立つとたちまちずぶ濡れになります。昨年完成したエレベータで新観瀑台にも行ってみました。ここからは滝全体が見渡せます。かなり離れていても水しぶきが飛んできました。どうなるかと思ったけど、来てみてよかったぁ〜

帰りはすっかり平常ダイヤに戻っていてやれやれです。ゆっくり美味しいものを食べたいところですが、上野到着が遅い時間なので、夕食は駅弁を買いました。朝からのダイヤの乱れで半分諦めていた袋田の滝だけど、なんとかたどり着けたし、圧倒される迫力と美しい虹が見れて感動の一日になりました!
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