京都の秋2005



毘沙門堂(びしゃもんどう)

703(大宝3)年に文武天皇の勅願で創建された。当初は出雲路(上京区)にあったが、応仁の乱で廃絶。公海僧正が1665(寛文5)年にこの地に復興した。後西天皇の皇子が入寺して門跡寺院となった。本尊に京の七福神の一つ毘沙門天を祀る。円山応挙作の鯉の絵や、狩野益信作の宸殿の障壁画など見どころが多い。
また、境内には大きな枝垂れ桜やもみじが多く、春、秋はことのほか美しく彩られる。
毘沙門堂 参道 毘沙門堂 参道
紅葉が美しい参道
毘沙門堂 参道 毘沙門堂 山門 毘沙門堂 寝殿
境内の美しい紅葉 山門には大きな提灯が揺れる 風格漂う宸殿
毘沙門堂 庭園 毘沙門堂 庭園 毘沙門堂 弁天堂
観音堂が一際美しい晩翠園 もみじに囲まれる弁天堂
南禅寺(なんぜんじ)

臨済宗の大本山で、1291(正応4)年、亀山上皇の離宮を禅林禅寺としたのに始まり、足利義満のとき、五山制度の中で五山を超える「五山之上」と言う禅宗寺院最高の寺格を賜り、五山文化の中心にあった。応仁の乱以降は衰退したが、江戸初期に崇伝が金地院を移入して再興した。
三門は「絶景かな」の五右衛門伝説で有名だ。大方丈は寝殿造の名建築で、小方丈も襖絵・庭園など見所が多い。また、境内には琵琶湖疎水が通る水路閣などもある。
南禅寺 三門 南禅寺 三門
「絶景かな」で有名な三門まえは美しい紅葉だった
南禅寺 水路閣 南禅寺 水路閣 南禅寺
琵琶湖疎水が通る水路閣はレンガ積みの曲線が美しい 大方丈前の紅葉
金地院(こんちいん)

南禅寺の塔頭のひとつで、1605(慶長10)年、以心崇伝(いしんすうでん)が再興した。枯山水の庭は鶴亀の庭と呼ばれ、木と石で鶴と亀が表現されている。
また、小堀遠州作の茶室「八窓席」は、京都三名席のひとつとして有名だ。さらに長谷川等伯の作「老松図」や「猿猴捉月図」など見どころが多い。猿猴捉月図の猿の毛並みのふさふさした感じがとても印象に残った
金地院 金地院
東照宮への参道 東照宮
金地院 金地院 金地院
鶴亀の庭 ここの庭園も紅葉が美しかった
大寧軒(だいねいけん)

大寧軒は、南禅寺塔頭の大寧院だったが、廃仏毀釈の際に廃寺となり、その後、2003年に南禅寺が買い戻し、130年ぶりに南禅寺の所有になったという。庭園には琵琶湖疎水の分水が流れ、中央に曲線の池がある。飛び石と苔がたいへん美しい。
通常は非公開の庭園だが、特別公開されていた。
大寧軒 大寧軒
大寧軒 大寧軒 大寧軒
琵琶湖疎水の分水が流れる庭園はとても美しい
アクセス
 毘沙門堂 JR・地下鉄・京阪「山科」下車、徒歩15分
         境内自由  本堂拝観料 500円  8:30〜17:00 (冬期は9:00〜16:30)

 南禅寺 地下鉄東西線「蹴上」下車、10分
       境内自由 (三門、大方丈などは別途拝観料が必要)

 金地院 南禅寺に隣接する
        拝観料  500円 (猿猴捉月図などは、特別拝観料が必要)

 大寧軒 南禅寺に隣接する
        拝観料  600円 (通常は非公開)


戻る トップへ戻る