11月25日は苔寺の参拝と、光明寺など京都・西山の紅葉を楽しみました
真っ赤に色づいたもみじがとても美しかったです
仕事の帰りに訪ねた宝泉院と実相院のライトアップも幻想的でした
西芳寺(苔寺) 正式名称は西芳寺だが、120種類もの苔でおおわれた見事な苔の庭園があることから、一般には「苔寺」で親しまれている。 731(天平3)年、行基菩薩により創建、夢窓国師が中興した。庭園は上段が枯山水式、下段は池泉回遊式庭園となっている。苔がもっとも美しいのは梅雨時、たっぷり雨水を含んだ苔は素晴らしい。また、もみじも多く植えられており、紅葉もたいへん美しい。(梅雨時の苔寺はこちら) |
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衆妙門(参拝者はここから入る) | どっしりして大きな本堂 | |
庭園入口(左の建物は庫裡) | 美しい苔と紅葉の少庵堂茶室 | 中門に続く塀 |
夕日ヶ島と鎮守堂 | 心字池に浮かぶ舟 | 上段の枯山水庭園に続く向上関 |
美しい苔を見ながらゆっくり散策する | 枯山水石組 | |
華厳寺(鈴虫寺) 正式名称は「妙徳山華厳寺(けごんじ)」という。寺内に多くの鈴虫がいて一年中鳴いていることから、鈴虫寺と呼ばれるようになった。1723(享保8)年に華厳経の再興に力を注いだ学僧、鳳潭(ほうたん)上人が開創した。現在は臨済宗の禅寺で、鳳潭上人の座像や隠元筆の寺号偏額を安置している。ここには「わらじを履いたお地蔵さま」がいらっしゃり、お願いをする時に自分の住所と名前をお伝えすると、願いを叶えに来てくださるという。 |
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もみじに覆われた階段を上っていく | わらじを履いたお地蔵さま | |
地蔵院(竹の寺) 参道から総門を経て本堂に至るまで美しい竹の道が続いている地蔵院(通称、竹の寺)。衣笠山地蔵院と号し夢窓国師を開山とする臨済禅宗の寺院だ。このお寺は、一休さんこと一休宗純が幼少時代に過ごしたことで知られている。方丈の前庭は枯山水庭園で、16個の石を配し、その表情から「十六羅漢の庭」と呼ばれている。庭園も撮影禁止なのが残念。 |
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光明寺 長岡京の西山の麓に1198(承安5)年、熊谷蓮生法師によって創立、法然上人を開山第一世と仰ぐ。開創後、3度の火災により主要建造物のほとんどを焼失し、現存する建築物のほとんどは以後のもの。17000坪の境内は多くのもみじに覆われ、晩秋にはみごとな紅葉に染まる。真っ赤なもみじ参道は素晴らしい。 |
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表参道の紅葉 | 法然上人像と御影堂 | |
御影堂内から | 信楽庭(しんぎょうてい) | 真っ赤に色づいたもみじ |
美しいもみじの並木が続く「もみじの参道」 | ||
楊谷寺(ようこくじ) 「柳谷観音」として知られる楊谷寺は、延鎮(えんちん)が、806(大同元)年、夢のお告げに従ってこの地を訪れた時、柳生い茂る渓谷の巌上に生身の観音菩薩を見つけ、庵を開いたのがはじまり。空海が入山修行されたとも伝えられている。本尊は古来より眼病に霊あらたかな十一面千手千眼観世音菩薩。本堂から奥の院へと続く参道は、美しい紅葉に包まれる。また紫陽花も美しい。 |
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楊谷寺の遠望 | 200本の竹を組んだ「竹の白道」 | |
宝泉院 勝林院の塔頭で、実光院とともに声明の寺として創建された。ここには声明の音律を調べる石盤という貴重な古楽器も展示されている。庭園には樹齢500余年の五葉松があり、書院より上下鴨居と柱に囲まれて、まるで額縁の中の日本画を愛でるようだ。また廊下の血天井も有名。伏見城中で自刃した武将達の霊をなぐさめ、供養のため、天井にして祀っている。ライトアップがとても美しかった。 |
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樹齢500余年の五葉松 | ||
心ゆくまでライトアップを楽しむことができた | ほんのり暖かな灯り | |
実相院 1229(寛喜元)年に紫野に創建され、1411(応永18)年に現在地に移転された岩倉門跡と呼ばれる名刹。兵火で伽藍の多くを失ったが、江戸初期に足利義昭の孫・義尊(ぎそん)僧正が天皇家と徳川家の援助で再興した。実相院には、奥書院と客殿との間にある池泉回遊式庭園と、「一仏八僧の庭」と言われる枯れ山水の雄大な石庭がある。さらに、板の間に写る「床紅葉」「床緑」と愛称のついた黒光りする床が実に美しい。庭園のライトアップが美しかった。 |
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実相院の三門 | 池泉回遊式庭園 | 雄大な枯れ山水石庭 |
アクセス | |
西芳寺 阪急嵐山線「松尾」下車、徒歩15分 参拝希望は1週間前までに往復はがきで申し込む。参拝時間は指定される。志納金 3000円以上 華厳寺 阪急嵐山線「松尾」下車、徒歩15分 拝観料 500円 9:00〜17:00 地蔵院 阪急嵐山線「松尾」下車、徒歩15分 拝観料 500円 9:00〜17:00 光明寺 阪急京都線「長岡天神」下車、阪急バス「光明寺」すぐ 拝観料 500円(紅葉期間のみ有料) 9:00〜16:30 楊谷寺 阪急京都線「長岡天神」下車、タクシー13分 境内自由(紅葉時期は有料) 宝泉院 京都バス「大原」下車、徒歩10分 拝観料 800円 実相院 京都バス「岩倉実相院」下車、すぐ 拝観料 500円 |