西芳寺(苔寺)

西芳寺が正式名称だが、120種類もの苔でおおわれた見事な苔の庭園をもち、一般には「苔寺」で親しまれている。
731(天平3)年、行基菩薩により創建、夢窓国師が中興した。庭園は上段が枯山水式、下段は池泉回遊式庭園となっている。
苔がもっとも美しいのは梅雨時、たっぷり雨水を含んだ苔は素晴らしかった。また、もみじも多く植えられており、紅葉の時期も美しいだろう。
拝観は1週間前までに往復ハガキで西芳寺へ申し込む。志納金として3000円以上が必要。
落ち着いた雰囲気の総門 本堂横の庭園
妙心寺

花園法皇が自分の花園離宮を改めて禅寺としたことに始まる。臨済宗妙心寺派の本山で、1599(慶長4)年建立の山門や仏殿、法堂など七堂伽藍をはじめ、47もの塔頭が立ち並ぶ。
写真左は総門、右は境内・東林院へ向かう通路
東林院

1531(享禄4)年、細川氏綱が父・高国公の菩提を弔うために建立した三友院に始まる。現在は妙心寺の塔頭寺院、山名家の菩提寺となっている。
東林院は沙羅双樹の庭園の寺として有名で、沙羅の開花時期(6月中旬〜下旬)のみ公開される。庭園には樹齢300年といわれる沙羅が植えられ、周囲には真っ白な散り花が美しい。沙羅の花は一日だけの命。与えられた一日だけの生命を精一杯咲きつくしている姿をそっと眺めたい。
拝観料:1500円(抹茶付き)、昼食に精進料理も味わえる(5000円)
クチナシが美しい入口 かわいいお地蔵さま
沙羅双樹は、お釈迦様が入定されたとき一斉に花開き、その死を悲しんだといわれる。
平家物語にうたわれた沙羅双樹は、朝咲いた花が夕方には散ってしまう。その姿が人の世の常ならぬことを象徴している。
ところで双樹の由来は、木が根元のところで2つに分かれているからというのではなく、お釈迦様が亡くなったとき、臥床の四方に沙羅の木が2本ずつあったことが双樹の由来であるという。
アクセス

桂離宮
 京都駅から市バス「桂離宮前」(所要約30分)下車、徒歩5分
 阪急京都線「桂」駅下車、徒歩20分

梅宮大社
 阪急嵐山線「松尾」駅下車、徒歩10分
 駅のすぐ近くに「松尾大社」がある

苔寺、鈴虫寺、竹の寺
 三条京阪・四条河原町、京都駅から 京都バス「苔寺前」下車

妙心寺、東林院
 JR嵯峨野線(山陰本線)「花園」駅下車、徒歩10分
 市バス、京都バス「妙心寺前」下車