1999年8月1日から6日まで、九州の阿蘇・高千穂峡へマイカーで旅行しました。
あいにく天候には恵まれた旅行ではなかったけれど、きれいな景色を見て、美味しいものをいっぱい食べて楽しい旅行でした(*^_^*)

1日目 大阪〜北九州(新門司)
阿蘇山中岳噴火口

九州へは堺泉北港(泉大津市)から阪九フェリーを利用。瀬戸内海航路だから、波浪注意報が発令されていたにもかかわらずほとんど揺れもなく快適な船旅だ。大阪から北九州まで13時間。出航して約1時間で明石海峡大橋をくぐり、目が覚めたころには九州に到着。高速道路をひた走り、現地で1泊することを考えると、はるかに経済的で体も楽ちん(*^_^*)
8月1日は恒例のPL花火芸術! 遠くに小さくしか見えなかった。神戸の街でもあちこちで花火が見えた。六甲から見る神戸の夜景は有名だけど、海上から見るのもきれいですよ。
当日は風がきつく長時間デッキにいることはできなかった。写真も撮れなかったよぅ・・・

私は車で九州へ行くときは、よくフェリーを利用する。大阪からは新門司、別府、宮崎、鹿児島への航路があってすごく便利。
北九州へは遅い便だと仕事が終わってからでも間にあうし、朝目覚めたころには九州に到着するから、その後の運転も楽。いろいろ割り引きもあって経済的でもある。



2日目 別府〜やまなみハイウェイ〜筋湯
下船してとりあえずマクドナルドで朝食。別府温泉に向かおうとしたが濃霧が待っていた。高速道路は途中で通行止めになっているようだ。とりあえず行けるところまで走ってみたら、幸いなことに別府の手前までこれた。今までに経験のないものすごい霧。前を走る車のテールランプがなんとか頼りだ。
別府龍巻温泉

高速を降り、別府市内に入るころには霧もなくなりやれやれ。到着したのが朝だったこと、あいにくの小雨模様だったことなどが重なって人影は少なく、海地獄、龍巻地獄、血の池地獄など、お決まりの地獄巡りを楽しんだ。間欠泉や不思議な水の色には驚いた。さあ、阿蘇に向かってスタート。

霧の怖さがわかった。まったく周りが見えなかったのは初めて。高速道路が通行止めで強制的に降ろされたから、前に車が走っていてよかった。フォグランプがやっと役に立った。街中で無駄にフォグランプを点灯して走っている人、こういう時に使わなきゃ。あれ対向車には眩しいんですよ!

湯布院温泉を望む
別府から山を一つ越えれば由布院温泉。実はここで宿泊したかったのだが、時間が中途半端になることや、宿泊料金がめっちゃくちゃ高かったことなどで断念。ここから「やまなみハイウェイ」に入る。この道路は以前有料だったこともあり、よく整備されて走りやすかった。途中に牧場や温泉などがあり、のどかな景色を楽しむことができる。
今夜の宿泊は筋湯温泉。ここを選んだのは、打たせ湯で有名な共同浴場に入ってみたかったから。

筋湯温泉の近くに九州電力の地熱発電所がある。ここは入館料は無料の上、記念品までもらっちゃいました。地熱発電は地下に掘削した坑井から噴出する天然蒸気を用いてタービンを廻して行う発電で、全国に17個所あるらしい。ホント日本って火山列島なんだと妙に感心した。
筋湯温泉の打たせ湯は確かに気持ちいい。肩も凝っていないのにしばらく打たれていたためか、肩が変な感じ。しまった、逆効果だ・・・



3日目 阿蘇〜高千穂峡
大観峰から阿蘇山遠望

朝の天気予報を見てがっかり。宮崎県東部地方は大雨洪水警報の発令中! 途中で通行止めに遭わないことを祈りつつ出発。
筋湯からしばらく走ると阿蘇外輪山のビューポイント「大観峰」。ここから阿蘇山がきれいに見えるハズだった・・・
雨は降っていないが山は霧に包まれていた。
幸い阿蘇の有料道路を登っていくうちに霧は晴れ、中岳の火口を見ることができた。実に神秘的だ。それにしても風がきつい。雨も降り出した。山頂の雨は下から吹き上がってくるから傘は役に立たない。
草千里を散策して、乗馬もやって・・・ 全部だめだった。火口を見られただけでもよしとしよう。

足早に下山し、「白川水源」に立ち寄りおいしい水を味わい、高千穂峡に向かった。
高千穂峡

幸い高千穂峡に到着したころには雨が上がっていた。しかし増水でボートには乗ることができなかった。またまた残念。
ここでは旅費を押さえたくて国民宿舎に宿泊したのだが、なんと高千穂ではここが一番きれいで立派。なんでも全面改装した直後だったとか。サービスは期待できないけれど、安くて料理が美味しいですよ。高千穂峡で泊まるならオススメ!

南阿蘇は水の宝庫。白水村には南阿蘇鉄道の「南阿蘇水の生まれる里白水高原」という日本で一番長い名前の駅がある。トロッコ列車も走っている。機会があったら乗ってみたい。
白水村にはたくさんの水源がある。ここの水はホント美味しい。水をがぶがぶっと飲んだ後は「手すき和紙」を体験。花びらなどを散りばめると、きれいな作品が出来あがる。



4日目 博多
やっと天気が回復して晴れ間ものぞく。さあ、博多に向けて出発!
九州自動車道は交通量も少なく快適だ。快調に走っていたらあっという間に福岡県に。時間も早いし大宰府天満宮に寄ってみることにした。夏休み中ということもあって参拝者が多く駐車場はどこも満杯。ぐるぐる回ってやっと駐車できたものの、天満宮の境内は工事中・・・ あちゃ〜

中洲の夕景
博多に到着寸前に猛烈な雷雨! それでも夕方には上がったので中洲をぶらぶら。ラーメンを食べようということになり屋台へ。どうせ有名な店は人でいっぱいだろうからと敬遠し、ずらっと並んだ屋台を順に見てまわった。空いている屋台でとんこつラーメンを食べた。これが実に旨い。スープを残しておけば麺だけのお代わりもできて楽しい。

博多の町は元気だ。ホークスが初優勝した年でもあり、私たちが訪れたときは首位を争っていた。屋台ではラジオ中継を流し、それを肴に話が弾んでいる。あぶさんの世界そのものだ。好きなんだよなあ、こういうの。一人だったらその輪に入って盛り上がったかも。私は幼いころから南海(現ダイエー)の大ファン。大阪球場によく行ったものだ。今では球場も取り壊され、寂しい限りだ。球団は九州に行ってしまったが愛着は消えない。


5日目 倉敷チボリ公園、美観地区
まっすぐ帰ってしまうのもつまらない。幸いにも倉敷アイビースクエアに宿泊することができた。
お昼過ぎに倉敷に到着し、すぐチボリ公園へ。園内にはコースターや観覧車などのアトラクションもあるが、ここの見どころはなんと言ってもガーデニング。いたるところに花や木が植えられていて心が休まる。
またストリートパフォーマンス(大道芸)が楽しい。なんといっても芸人との距離が限りなく近いところがいい。
絶叫マシンや乗り物がいっぱいのテーマパークが好きな人には物足らないだろう。
倉敷アイビースクエア

倉敷美観地区は倉敷川がL字に曲がった角に位置する。大原美術館や倉敷民芸館、クラボウ記念館などの施設や民芸品店が軒を並べ、白壁が倉敷川に影を落とす。日中は観光客で混雑するが、朝夕は人影もまばらで情緒を味わうことができる。

アイビースクエアは倉敷紡績の工場を改造したもので、中にはホテル・レストラン・ショップ・記念館等の文化施設がある。蔦の絡まる赤レンガの建物は情緒があって若い女性に人気だ。部屋はツインルームを中心に、いろいろカテゴリーがある。私たちはエコノミー・トリプルなので料金も高くなくてありがたい。ベッドルームとリビングがあり、ゆったりとして落ち着ける。