北近畿(京都府・兵庫県の北部)には、木蓮やミツバツツジの美しい寺が多い
「関西花の寺25か所霊場」に登録されているお寺を中心に訪ねてみた
楞厳寺(りょうごんじ) 奈良期、732(天平4)年に林聖上人の開基。以後、時代の変遷と再三のの兵火により、寺坊や多くの文化財が焼失している。1708(宝永5)年に旧本堂が完成し、当時の住職、盛長法印を中興開山としている。さらに50年後に伽藍が整えられた。 楞厳寺はカラスの襖絵でも知られている。四季の様々なカラスの姿が描かれている。ここはミツバツツジが美しい。ツツジのトンネルを散策するのが楽しい♪ |
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池の対岸はミツバツツジが群生している | ||
引揚記念公園 第二次対戦降伏にともない、およそ600万人の日本兵達は短期間のうちに日本へ引き揚げることを強制され、舞鶴、浦賀、呉などの主要港が受け入れを許可し、これから約13年間に渡り、日本兵の引き揚げが行われた。舞鶴港での引揚人数は延べ66万余人にも及ぶ。舞鶴には二度とおこしてはならない戦争というものの歴史を展示した引揚記念館と、引揚記念公園がある。公園では八重桜が美しく咲いていた。 |
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赤れんが博物館 1903(明治36)年、旧舞鶴海軍兵器廠魚形水雷庫として建設されたもので、本格的な鉄骨構造のれんが建築物としてはわが国に現存する最古級のものとされている。れんがは人間の身近にある「土」を使って容易に作ることができるため、世界各地で最も古くから使われてきた建築用材料のひとつだ。赤れんが博物館はそのれんがの持つ魅力を実感してもらうために開設された。 |
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如意寺(にょいじ) 天平(奈良時代)の頃、行基菩薩が開基。鎌倉時代に伏見天皇の「如意寺」墨書の勅額が残っている。祈願や花寺参拝など、年中多くの参拝者で賑わう。日切のお不動さんと呼ばれ、日を切って願をかければ必ず叶うと伝えられている。年間に500種の花が咲くといわれ、とくに4月は山全体が自生のミツバツツジに覆われる。 |
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海(久美浜湾)に面した境内には美しい花が咲き誇る | ||
隆国寺(りゅうこくじ) 「但馬のぼたん寺」として有名。境内にはおおきなぼたん園があるが、まだ開花していなかった。それでも、美しい庭園には多くの春の花が咲いていた。 楽々前(ささのくま)城主、垣屋隆国の菩提寺として、1587(天正15)年に阿瀬金山に建立され、 江戸期に入り現在の地に移された。 現在は県指定文化財に指定されており、36面の襖絵を始め、様々な文化財が残っている。 |
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木蓮、五色椿、石楠花などが美しく咲いていた | ||
高照寺(こうしょうじ) 720(養老4)年、行基菩薩53歳のときの開基とという。境内・参道には約300本もの木蓮が植えられている。4月初旬から1か月は白・ピンク・赤・錦・紫・黄の6色8種類の花が順に咲く。また、秋には境内が萩に覆われる。 |
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美しい木蓮が次々と咲く境内 | ||
アクセス 楞厳寺 舞鶴若狭道綾部IC.から15分 境内自由(拝観は要予約) 無料駐車場あり 引揚記念公園 舞鶴若狭道舞鶴東IC.から15分 公園自由(引揚記念館は有料) 無料駐車場あり 赤れんが博物館 舞鶴若狭道舞鶴東IC.から15分 入館料 300円 無料駐車場あり 如意寺 豊岡から車で30分 境内自由 無料駐車場あり 隆国寺 豊岡から車で20分 入山料 200円 無料駐車場あり 隆国寺 豊岡から車で40分 入山料 300円 無料駐車場あり |
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