大滝ダム

この少し下流に「大滝ダム」の建設が進められている。昭和34年の伊勢湾台風による大被害を契機に建設。治水・発電に重要な役割が期待されている。

すでにダムに沈む住民の転居、道路の付け替え(中央左に小さく見える鉄橋とトンネル)も終わった。
ダムが完成すると、右下に見える道路や、ごく小さく見える民家はダム底に沈む・・・
 
鮎釣りの風景も見られた 道路や橋は高所に付け替えられた 
大台ヶ原

奈良県の南部、紀伊半島のほぼ中央に位置し、標高1600メートル付近に広がる台地で、年間降雨量5000ミリという世界有数の雨水量を誇っている。多量の雨が湿潤な気象条件を生み出し、屋久島と並ぶわが国を代表する原生林を形成している。
吉野熊野国立公園に指定されている。
紀伊山地の山々
墨絵のような雰囲気を醸し出していた
大台ヶ原山頂駐車場
ハイキングコース
よく整備されていて歩きやすい
シオカラ谷に架かる釣り橋
この谷へは急坂が続いている
牛石ヶ原周辺
この辺りは湿原になっている
牛石ヶ原

魔物を封じ込めたと伝えられる牛石があることから牛石ヶ原と呼ばれる。イトザサの大群生と、トウヒの立ち枯れの姿が不思議な風景を作っている。
トウヒは伊勢湾台風によって大打撃をうけ、以後も台風、酸性雨、鹿の穿皮などの原因で枯れ続けているようだ。
この一帯は湿地帯にもなっている。
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牛石ヶ原
イトザサの平原に倒木が横たわる
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野生動物

大台ヶ原にはシカやツキノワグマなど、多くの野生動物が棲息している。
しばらく歩いていると鹿の親子に出会った。
本来の好物であるはずのイトザサをあまり食べず、トウヒを食い荒らすという被害もあるようだ。私たちが出会った鹿の親子は、イトザサをバリバリ食べていた。
野生のニホンジカの親子 原生林が続く
大蛇ー(だいじゃぐら)

大蛇ーは大台ヶ原の一番の名所。晴れていれば大峰山系のパノラマが広がる。

まるで霧が谷底からわき上がってくるような風景に出会った。
残念ながら、大絶壁からの眺望は見えなかったが、霧が晴れた瞬間に見える対岸のセイローの絶壁がとても幻想的だった(*^_^*)
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大蛇ーから見たセイロー 山腹は苔むしていた
植物

雨が多く湿潤である大台ヶ原には草花も多い。四季折々に美しい花を咲かせてくれる。またブナやナナカマドなどの広葉樹も多く、紅葉はみごとである。

今回は天気の関係で、日出ヶ岳、正木ヶ原には行けなかったので、秋に行ってみたいと思う。日出ヶ岳は条件がよければ熊野灘の先に富士山まで見渡せるという!
ホソバノヤマハハコ ミヤマママコナ
大台ヶ原は近畿の屋根といわれ、日本でも有数の雨の多いところ
この日は雨に遭うことはなかったが
晴れた次の瞬間には霧に包まれるという目まぐるしく変わる天気だった
大台ヶ原を訪れるときには雨具は欠かせない

大台ヶ原にはよく整備された散策路がある
しかし滑りやすい急坂や尖った岩、ぬかるみなども多数ある
厚底サンダルで歩きにくそうにしている人を見かけた
決して山を甘く見てはいけないと思うが・・・