當麻寺(たいまでら) 612年、聖徳太子の教えによって、その弟、麻呂子(まろこ)親王が河内に万法蔵院(まんぽうぞういん)を建立した。その後、親王の夢に従って、681年に當麻国見(たいまのくにみ)が、役の行者開山の地へ移したのが當麻寺。本尊は弥勒菩薩。伽藍は、本尊を祀る金堂、講堂、東塔、西塔、曼荼羅堂からなり、そのすべてが現存している。 中将姫が、蓮の糸による織物・當麻曼荼羅(たいままんだら)を一夜で織った伝説でも知られている。 |
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當麻寺西南院(さいないん) 當麻寺の塔頭、西南院は當麻寺が遷造されたとき、坤(裏鬼門)の守り寺院として創建された。本尊は11面観音菩薩。池泉回遊式庭園には中央に配した心字池には西塔が逆さに映り、水琴窟からは美しい音色が響く。また、みはらし台からは東西両塔を見ることができる。春には石楠花・牡丹が咲き競い、晩秋は紅葉が美しい。ふと見ると、なんじゃもんじゃ、黒ロウバイ、ニンドウなども咲いていた。 |
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西南院の山門 | 東西の塔が見える | |
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美しい池泉回遊庭園がある | 牡丹には和傘がかけられる | 満開の石楠花 |
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なんじゃもんじゃ | 黒ロウバイ | ニンドウ |
石光寺(せっこうじ) 天智天皇の時代、光を放つ土地があるので掘ったところ、光かがやく弥勒三尊の石像が出てきた。そこで勅願により、役小角(えんのおづぬ)が堂宇を建立、石光寺と称したのが起こりという。中将姫ゆかりの寺で、境内に蓮糸曼荼羅の糸を染めたという染の井があり、寺名は別称染寺(そめでら)という。 寺は當麻寺と同じくぼたんの名所として知られ、500種、4000本のぼたんが咲き競う。 また、真冬に咲く寒ぼたんも有名だ。 |
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境内は牡丹や石楠花の花で埋め尽くされていた | ||
船宿寺(せんしゅくじ) 725(神亀2)年、葛城王朝のあったこの地に、行基が夢枕に現れた老人に「山の中に船形の大きな岩がある。岩の上に薬師如来を祭るように」と告げられ、その地に庵を立てたのが始まりという。 境内には1000株ものツツジやサツキに埋め尽くされる。また、裏山を借景にした池泉回遊式庭園も美しい。また、境内から眺める金剛山、葛城山の雄姿も素晴らしい。 |
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美しいツツジの参道 | ハナミズキも満開 | |
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満開のツツジ、ボタン、ハナミズキなどが美しかった | ||
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長岳寺(ちょうがくじ) 824(天長元)年、淳和天皇の勅願により、弘法大師が大和神社の神宮寺として創建した。盛時には48ヶ坊、衆徒300余名を数えたという。歴史的文化財も多く、5体の仏像、4棟の建造物が重要文化財に指定されている。12000坪の広い境内には四季折々の花が咲き、たいへん美しいが、なかでも大門から続く参道の両側に植えられたヒラドツツジが圧巻だ。 |
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ヒラドツツジの植え込みが続く参道 | 放生池と本堂 | |
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子安地蔵寺 737(天平9)年、行基菩薩によって開かれた。本尊の地蔵菩薩立像も行基の手によるものと伝えられ、安産・子育ての守護に霊験あらたかなことから、「子安地蔵」と呼ばれ親しまれている。1581(天正9)年、信長の高野攻めの兵火により地蔵堂を焼失したが、1650(慶安3)年、紀州藩主により復興された。藤の寺としても名高く、境内には8種類20数本の藤が美しい花を咲かせる。 |
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山門ではドラちゃんが出迎えてくれた | 地元の人の信仰を集める | |
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境内は満開の藤が咲き競って甘い香りに満ちていた | ||
アクセス 當麻寺 近鉄南大阪線「当麻寺」下車、徒歩15分 境内自由(本堂や塔頭寺院は拝観有料) 有料駐車場あり 石光寺 近鉄南大阪線「二上神社口」下車、徒歩15分 拝観300円 無料駐車場あり 船宿寺 近鉄御所線「御所」下車、奈良交通バスで20分「船路」から徒歩10分 拝観300円 有料駐車場あり 長岳寺 JR桜井線「柳本」下車、徒歩20分 拝観300円 無料駐車場あり 子安地蔵寺 南海高野線「御幸辻」下車、徒歩25分 入山300円 有料駐車場あり (子安地蔵寺の所在地は和歌山県です) |
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