長谷寺(はせでら)

初瀬(はせ)山の南中腹、本堂をはじめ大小の諸堂、五重塔が立ち並ぶ。
現在長谷寺は真言宗豊山派の総本山として、また西国三十三観音霊場第8番札所となっている。
仁王門〜本堂まで続く回廊は399段の石段を登るように作られ、天井には行灯が釣られている。本堂は舞台造で本尊は木造十一面観音立像だ。
回廊の周辺の牡丹は唐の皇妃馬頭夫人の献木と伝えられ、150種、7000株の大牡丹園となっている。
長谷寺は牡丹が有名だが、桜、紫陽花、紅葉、雪景色と四季それぞれに趣がある。
名物の草餅はすべての店で味が違う 399段の石段が続く回廊
大牡丹園と回廊 本堂の舞台から仁王門を望む 本堂内部
本堂から見た五重塔 回廊横のツツジも満開 大輪の牡丹が見事!
アクセス

長谷寺へは、近鉄大阪線「長谷寺」駅から徒歩15分くらい。
車だと国道165号線で。

室生寺へは、近鉄大阪線「室生口大野」駅からバス約15分。(400円)
車だと国道165号線大野町から室生寺方面へ約7km。

4〜5月は長谷寺〜室生寺を直通のバスが運行されているので便利だ。
(約40分、840円)
両寺とも民間の有料駐車場があるが、シーズン中はかなり混雑するので注意。
長谷寺の牡丹を見たら、思わずため息が出た
室生寺(むろうじ)

室生川上流の山間、朱色の橋を渡って境内に入る。緑の杉木立の中に弥勒堂・金堂・本堂・五重塔などの堂塔が美しいたたずまいを見せて立ち並んでいる。GW前後にはシャクナゲの花が境内を埋め尽くす。
奈良時代の末期、修円によって建立。以来山林修行の道場として、法相・真言・天台などの各宗兼学の寺院として独特の仏教文化を形成してきた。
また、厳しく女人を禁制してきた高野山に対し、女人の済度をもはかる真言道場として女性の参詣を許したことから「女人高野」とも呼ばれている。
大野寺の磨崖仏(写真をクリック) 室生寺表門
金堂(右)と弥勒堂(左) 本堂  境内は石楠花の花で埋め尽くされていた
五重塔(天平時代・国宝)は、総高16.1mで屋外に建つ五重塔では最小のもの。勾配が緩く軒の出の深い檜皮葺きの屋根は、朱塗りの柱や白壁と対照的だ。
1998年秋の台風7号によって大きな損傷を被ったが、2000年10月に修復された。
この五重塔はミニチュア版のようでホントかわいい♪
室生寺には、他に金堂(本尊は釈迦如来立像)、本堂、弥勒堂、御影堂など、多くの国宝や重文といった歴史的建造物が残されている。
奥の院へ続く400段の石段 奥の院・御影堂  息が切れる。。 金堂へ向かう階段