Part 3 吉野の山にも桜の便り
(吉野水分神社、上千本、中千本、竹林院、吉水神社、蔵王堂など)
(2009.4.6 訪問)
吉野は日本一の桜の名所。吉野の桜は観光用に植えられたものと違って、山岳信仰と深く結びついています。1300年ほど前、役行者が蔵王権現を桜の木に刻んで大峰山山上ヶ岳と吉野山に祀ったとされています。そこで、本尊を刻んだ桜こそ御神木としてふさわしいとされ、また蔵王権現を本尊とする金峯山寺への参詣も盛んになって、御神木の献木という形で植え続けられました。3万本もの桜が下千本・中千本・上千本・奥千本へと咲いていきます。 2009年は桜の開花が記録的に早かったけど、その後の低温で足踏みが続きました。吉野はまだ咲きはじめでした。 |
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吉野水分神社 水の分配を司る天之水分大神を主神としています。平安時代には「みくまり」が「御子守」となまって、子宝の神としても信仰されています。本殿、楼門、拝殿などからなる、桃山様式のたいへん美しい神社です。 |
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上千本 吉野水分神社から少し山を下りると、一気に視界が開けます。上千本から中千本の蔵王堂まで見渡せる絶景ポイントが「花矢倉展望台」です。 義経一行を敵の襲撃から逃すため、忠信一人で次から次へと下に向かって矢を射て、見事義経らを守ったので、この名がついたそうです。上千本は咲きはじめでしたが、蔵王堂まで続く桜の帯は最高に美しかったです♪ |
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中千本 吉野駅から路線バスを利用すると、中千本公園が終点です。蔵王堂をはじめ、竹林院や吉水神社などの由緒ある寺社や、桜に囲まれた公園からは、四方の眺めがすごく美しいところです。お弁当を広げると最高のお花見です♪ |
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竹林院 聖徳太子の創建と伝わる寺院で、昼食や宿泊もできます。大和三庭園の一つ「群芳園」は、豊臣秀吉が観桜のおりに、千利休が作庭した吉野山をのぞむ池泉回遊式の借景庭園で、しだれ桜がとても美しいお寺です。 |
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庭園から本堂を見下ろします | 満開のしだれ桜が美しい庭園 | 大きくて美しいしだれ桜 |
吉水神社 白鳳年間に役行者が創建し、金峯山寺の僧坊であったものを、明治のはじめ、後醍醐天皇・楠木正成・宗伸法印を祀る神社に改められました。吉野へ潜行した後醍醐天皇を宗信法印が迎えました。また、源義経が静御前や供のものと逃げ延びてきたのも、太閤秀吉の花見の本陣となったのもここです。太閤秀吉が愛でた「一目千本」の眺めは圧巻でした! |
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大勢の参拝客を集める境内 | 「一目千本」の眺め | 参道から蔵王堂を望みます |
東南院 境内に美しい姿の多宝塔があります。塔内に藤原時代中期の作の大日如来坐像が安置されています。ここは信徒の宿泊施設でもあります。ここで、美しい桜を見ながら、くず湯をいただきました。美味しかったよ♪ |
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美味しかったくず湯 | かわいい花の桜 | 美しい多宝塔としだれ桜 |
金峯山寺・蔵王堂(きんぷせんじ) 吉野山から山上ヶ岳(大峰山)に至る金峯山は聖地として知られます。白鳳年間に役行者が蔵王権現を感得し、その姿を桜の木で刻み祀ったのが「蔵王堂」。以来、金峯山は修験道の根本道場として、広く尊崇されています。金峯山寺の本堂には、本尊である三体の蔵王権現が祀られていることから蔵王堂と呼ばれています。 |
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蔵王堂の仁王門 | 本堂(蔵王堂) | |
下千本の七曲りを歩いて下ろうかと思ったけど、ロープウェイがやってきたので利用しましょう。かなり年季の入ったロープウェイで、詰め込まれるとかなり不安でした。。。
でも景色は美しかったです。 上千本が咲きはじめ、中・下の千本で五分咲でしたが、それでもやっぱり吉野の桜は素晴らしいです。例年4月10日頃が見頃です。機会があれば吉野も歩いてみてね。 |
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小さなロープウェイ | 近鉄吉野駅 | |