11月上旬、京都の紅葉が山間部から始まりました
緑の中に淡い色付きが美しいときです

円通寺(えんつうじ)

1639年、後水尾天皇が造営した幡枝離宮のあと。1678(延宝6)年に寺に改められた。比叡山を借景にした枯山水の庭園が有名。苔が敷き詰められた庭に、40あまりの石が巧みに配置されている。縁側に座って眺めるのではなく、座敷の奥に座って眺めるのがお勧め。
周辺の開発許可がおり、この景観が損なわれるのではと心配される。この景観を少しでも多くの人に残してもらおうと、撮影を許可された。高層ビルが建たないことを願う。
円通寺山門 円通寺借景庭園
円通寺山門 美しい借景庭園
真如堂(しんにょどう)

984(永観2)年、比叡山の戒算上人が、比叡山常行堂のご本尊阿弥陀如来を東三條女院の離宮があった現在の地に移して安置したのが、真如堂の始まりとされる。本尊の阿弥陀如来立像は「うなずきの弥陀」と 呼ばれ、京都六阿弥陀仏のひとつに数えられる。紅葉の季節は混雑するが、ふだんは人影もまばらだ。
真如堂の鐘楼 真如堂 真如堂
吉田山(よしだやま)

真如堂の北西に位置する南北800m、東西300m、標高125mの丘。麓にある吉田神社は、全国吉田神道の宗家として有名であり、この丘の大部分が境内でもある。頂上からは大文字山が見え、日常の喧騒を離れてゆったり過ごせる身近な公園として整備されている。
竹中稲荷の紅葉 竹中稲荷の紅葉 吉田山の頂上
紅葉が美しい吉田神社末社の竹中稲荷神社 頂上からは大文字山が見えた
神護寺(じんごじ)

824(天長元)年、高雄山寺と和気清磨呂が建立した河内の神願寺と合併して、現在の寺名になった。諸堂は応仁の乱で大師堂を除いて焼失し、江戸時代以後に再建された。紅葉の名所として有名で、11月には大勢の観光客が訪れる。
この日は明け方の放射冷却によって濃い霧が立ちこめ、見ごろを迎えた紅葉とともに幻想的な風景を作りだしていた。
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神護寺 神護寺
神護寺 神護寺 神護寺
紅葉の長い石段が続く参道 境内は朝霧に包まれてとても幻想的だった
神護寺 神護寺 神護寺
常照皇寺(じょうしょうこうじ)

1362(貞治元)年、権争の過中を出て禅の道に入った光厳天皇が庵を結んだのが始まりで、臨済宗天龍寺派に属する。境内には仏殿、舎利殿が達ち、桜やもみじが美しい。
ここは市内中心部から公共交通の便が悪く、車でも1時間以上かかることもあって、訪れる観光客が少ないのが嬉しい。紅葉が見ごろとなった日曜日でもゆったり鑑賞することができた。
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常照皇寺 常照皇寺
淡く色づくもみじと山門 勅使門・本堂を望む
常照皇寺 常照皇寺 常照皇寺
方丈から見る定禅池 勅使門の美しい紅葉 色鮮やかな紅葉が美しかった
常照皇寺 常照皇寺 常照皇寺
美山かやぶきの里

美山かやぶきの里・北村は、現在50戸の集落で、そのうち38棟が茅葺き屋根の建築。集落としては岐阜県白川郷、福島県下郷町大内宿に次いで全国第3位の建築数という。最古の家屋は1796(寛政8)年の建築で、大半の家屋は江戸時代に建てられたもの。深まりゆく秋をのんびり散策すると、人々の生活の温もりが感じられた。
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美山かやぶきの里 美山かやぶきの里
山裾に集まったかやぶき集落 のんびり散策する
美山かやぶきの里 美山かやぶきの里 美山かやぶきの里
美山かやぶきの里 美山かやぶきの里 美山かやぶきの里
みどころ
 円通寺 京都バス「円通寺道」下車、徒歩10分
       拝観料 500円  10:00〜16:30 (冬期は16:00まで) *撮影は庭園のみ可能

 真如堂 市バス「真如堂前」下車、徒歩10分
       境内自由 (拝観料 500円  9:00〜16:00

 神護寺 市バス、JRバス「高雄」下車、徒歩20分
       拝観料 500円  9:00〜16:00

 常照皇寺 JRバス「周山」で乗り換え「山国御陵前」下車、徒歩5分(バスの便が極端に少ない)
       拝観料 志納(300〜500円)  9:00〜16:00

 美山かやぶきの里 京都市内より国道162号線を車で約1時間30分。



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