11月17日、早いところでは紅葉が見ごろとなってきました
紅葉初期は赤・黄・緑のグラデーションがとても美しいです
常寂光寺(じょうじゃっこうじ) 1596(慶長元)年、日蓮宗大本山本圀寺の日禎上人が隠棲した庵を寺に改めた。小倉山の中腹に、本堂、妙見堂、多宝塔などが並び、常寂光土に遊ぶような風情があるところから、「常寂光寺」との名がつけられたといわれるように、山の急斜面を上り下りしながら、見上げる景色や上からの景色などを楽しむことができる。晩秋は寺内の紅葉がトンネルのように寺を包み込み、絶景となって素晴らしいが、観光客が押し寄せるから、拝観は早朝がおすすめ! |
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長い階段の上に建つ本堂 | さらに上にある三重塔 | |
遠くに比叡山も望めた | 紅葉と仁王門 | 紅葉初期はグラデーションがきれい |
祇王寺(ぎおうじ) 小倉山麓にある竹と楓に囲まれたささやかな草庵。「平家物語」ゆかりの草庵で、平清盛が寵愛した祗王、妹祗女、母刀自、仏御前が出家して余生を送ったところと伝えられている。仏間には祗王・祗女・母刀自・仏御前と清盛の木像が仲良く並んで安置されている。ひっそりした庵は、恋に破れた女達の傷心を慰め、安らぎへと変えていってくれたのだろう。苔と紅葉がたいへん美しい。 |
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まだ紅葉していなかったが、庭園の苔が美しかった | 落ち着いた草庵だ | |
化野念仏寺 (あだしのねんぶつじ) 化野と呼ばれるこの一帯は、かつて亡骸を捨てる風葬の地で、弘法大師がこの地に葬られた死者の菩提を弔うために寺を建てた。のちに法然上人が念仏道場に改め、念仏寺と称した。境内には、釈迦の説法に耳を傾ける人々の姿になぞらえて、十三重石塔を中心に、無縁仏となった8000体もの石仏や石塔が並んでいる。8月の地蔵盆には千燈供養が行われ、数千本の蝋燭が石仏を照らす。 |
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参道の紅葉がすてき! | 無数の無縁仏が並んでいる | |
護法堂弁天 (ごほうどうべんてん) 化野念仏寺からすぐなのに、まったくだれも来ない。穴場中の穴場といった感じ。ひっそりした境内だが、紅葉が実に素晴らしい。小さなお堂の下には、苔むしたつくばいがあり、とっても素敵な絵になる。 この日はまだ紅葉がはじまったばかりだったので、またいつか行ってみたい♪ |
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大覚寺(だいかくじ) 真言宗大覚寺派本山で、正式名は「旧嵯峨御所大覚寺門跡」という。876(貞観18)年に、嵯峨天皇の離宮を寺院に改めたもので、代々天皇や法親王が住持してきた。鎌倉時代には後嵯峨、亀山、後宇多上皇がここで院政をしいた。広い境内には五大堂、宸殿、御影堂などが建ち並び、襖絵などの文化財が豊富だ。11月は嵯峨菊展が開かれていてとても美しい。 |
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玄関前に並べられた嵯峨菊 | 寝殿 | |
光悦寺(こうえつじ) 1615(元和元)年、本阿弥光悦は、徳川家康から拝領した鷹ヶ峰の地に一族縁者や工芸職人とともに移り住み、光悦を中心とする芸術村を営み、光悦没後、その住まいが寺に改められた。境内には5つの茶室が点在、太虚庵(たいこあん)茶室を囲む竹垣(写真右)は、太い竹を斜めに組んだ独特のもので「光悦垣」と呼ばれる。 光悦寺は紅葉がとっても美しい寺で、京都市内では一番早く色づく。 |
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参道は真っ赤なトンネル | 光悦垣と紅葉 | |
参道横にある鐘楼 | 紅葉と鷹峯三山 | 庭園には茶室が点在する |
吟松寺(ぎんしょうじ) 光悦寺を西へ急坂を下った紙屋川沿いにあるお寺。ガイドブックにも記載されてなく、拝観受付も案内パンフもないので、寺の由来などはわからない。観光寺院ではないので、訪れる人は極めて少なく、心ゆくまでみごとな紅葉を堪能できる。「拝観は行っていないので、外から見てください」という張り紙があった。 |
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しょうざん 着物メーカーが開いた施設で、チャペルやボウリング場、レストラン、庭園(有料)などがある。庭園は、北山台杉と楓が配置されていて、紅葉がとても美しかった。 |
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アクセス | |
常寂光寺 JR嵯峨野線「嵯峨嵐山」下車、徒歩15分 拝観料 400円 9:00〜17:00 祇王寺 JR嵯峨野線「嵯峨嵐山」下車、徒歩25分 拝観料 300円 9:00〜17:00 化野念仏寺 JR嵯峨野線「嵯峨嵐山」下車、徒歩分 拝観料 500円 9:00〜16:30 護法堂弁天 JR嵯峨野線「嵯峨嵐山」下車、徒歩分 境内自由 大覚寺 市バス「大覚寺」下車、すぐ 拝観料 500円 9:00〜16:30 (祇王寺との共通割引券がある。祇王寺とは徒歩30分ほど離れている) 光悦寺 市バス「鷹峯源光庵前」下車、徒歩すぐ 拝観料 300円 8:00〜17:00 吟松寺 市バス「鷹峯源光庵前」下車、徒歩10分 しょうざん 市バス「土天井町」下車、すぐ 庭園は有料(480円) 9:00〜17:00 |