石塔寺(いしどうじ)

阿育王山石塔寺(あしょかおうざん いしどうじ)という天台宗の寺院で、聖徳太子の創建といわれる。花崗岩の巨大な三重石塔は、インドの阿育王が世界へ撒いたという塔のひとつという伝説と、百済からの渡来人が建てたともいわれ、わが国最古・最大の三重石塔。高さ7m余りもあり、国宝に指定されている。その石塔を囲むように、石塔・石仏で埋め尽くされている姿は圧巻だ。
阿育王塔を無数の石塔・石仏が取り囲んでいた
ブルーメの丘

滋賀県日野町にあるドイツをテーマにした農業公園。ブルーメとはドイツ語で花の意味。自家製パンやソーセージを味わったり、かわいい動物とのふれ合い、美しい花の観賞などほのぼのとした公園だ。
美しいラベンダーが咲いていた 夏の主役ひまわりが咲き出した
五個荘(ごかしょう)

五個荘町は近江商人の発祥の地として知られ、白壁と蔵屋敷や優雅な庭園が、町のいたるところに残されている。近江商人とは、近江に本拠地をおく他国稼ぎ商人のことで、近江八幡・日野・五個荘から多く輩出した。五個荘商人は江戸末期から明治時代の創業がほとんどで、取扱商品は呉服・太物・麻布などの繊維関係が主で、関東・信濃・奥羽・畿内を中心に活動していたという。
白壁と蔵屋敷が並ぶ素敵な町並み
近江商人屋敷
(外村繁文学館)


固い木を使用して部屋を互い違いに組み合わせることで、長く住める家を建築している。庭は四季を通じて眺めがよく、どの部屋からも眺められるようになっている。小掘遠州作と伝えられる手水鉢、キリシタン灯篭がある。蔵は外村文学館として作品展示をされている。
錦鯉が住む川 涼しい風が通り抜ける
どの部屋からでも庭園が見える 二階建ての蔵 階段は引き出しとして利用している
近江商人屋敷(旧外村宇兵衛家)

外村繁の本家で、明治初めに全国の長者番付に名を連ねる。隆盛時には約2720平方メートルの敷地に母屋、書院、大蔵など十数棟が並んでいたと伝えられる。書院は京都の仏光寺に移築されている。
あきんど大正館

大正時代から戦前まで朝鮮半島で次々に百貨店を開設し、「百貨店王」と呼ばれた三中井一族の中江正次邸を公開している。広い敷地に木造二階建400平方メートルの本宅や蔵があり、広い泉水庭園が見もの。かわいい小幡(おばた)人形や全国の土人形を展示している。
歴史民俗資料館

旧藤井彦四郎邸を改修して、歴史民俗資料館としたもの。藤井彦四郎は明治42年に藤井糸店を創業した。広大な敷地には、池や築山を配した池泉廻遊式の大庭園をはじめ、本屋、客殿、洋館、旧家、土蔵などが並んでいる。館内には近江商人が行商に用いた道中合羽など多くの資料を展示している。
アクセス

石塔寺 JR「近江八幡」から、近江鉄道に乗り換え「八日市経由桜川」駅下車、徒歩2.5km(自動車利用が便利)
      拝観料300円  9:00〜18:00(冬期は時間短縮)

ブルーメの丘 JR「近江八幡」から、近江バスで約50分「幅野町」下車駅、徒歩10分。 入園料800円  9:30〜18:00

五個荘町 JR「能登川」下車から、近江バスで10分「五個荘町」下車。 それぞれの施設の入館は200円〜500円
      割安な3館、5館共通券もある。