烏丸半島

滋賀県草津市の琵琶湖に烏丸半島がある。ここには9.3haもの花蓮の群生地がある。もちろん日本最大スケールだ。毎年7月中旬から8月中旬にかけて、緑の葉が湖面を覆い、淡紅色の花で覆われる。

今年(03年)は、梅雨の長雨と日照不足で開花がかなり遅れているとのことであった。この日の開花は1割程度だったが、一面に開花すると圧巻だろうな!
草津市立水生植物公園

烏丸半島に建設されていて、蓮や睡蓮をはじめ琵琶湖畔に生育するたくさんの水生植物を観ることができる。
蓮と睡蓮を総称してロータスという。ここでは、古代から神聖さの象徴として芸術作品に取り入れられたロータスの様々な顔がある。
烏丸半島には琵琶湖博物館もある。
伊吹ゆり園

姉川の上流に伊吹山の麓に2002年にオープンした。町内の全30戸の住民が「石臼の里曲谷ゆり園」と名付けたグループを作って栽培・運営している。
3ヘクタールの土地に9種類5万本を植栽し、7月にはほのかな甘い香りとともに美しい花を見ることができる。
03年は、開花直前の長雨で、そのほとんどが花開く前に枯れてしまったという。写真の花も弱々しく、大きな被害となっている。残念だけど来年には見事な花を咲かせられることを願いたい。
石臼の里

ゆり園の少し下流に、伊吹町曲谷(まがたに)の集落がある。良質の花崗岩を産することから、平安の昔、木曽の伊那谷から石工を招いて石臼作りをはじめたとの言伝えがあり、集落内の至る所で石臼を利用した石垣や階段を見ることができる。
集落の入口に直径2m程の大きな石臼のモニュメントが設置された石臼公園があり、石と町の人との関わりの深さを感じさせる。
石臼のモニュメント 静かな曲谷の町並み
石臼公園には、たくさんの石臼が積み重ねられていた
アクセス

烏丸半島(水生植物公園、花蓮の群生地、琵琶湖博物館)
 JR東海道本線「草津」駅下車、近江鉄道バス「烏丸半島」行きに乗り換え約25分「みずの森」下車。
 名神高速「栗東IC」から琵琶湖方面へ約30分。駐車場あり。

曲谷、ゆり園
 JR東海道本線「近江長岡」駅下車、甲津原方面行きバス40分「曲谷」下車。ただし1日2本程度。
 JR北陸本線「長浜」駅からタクシー20分。
 北陸自動車道「長浜IC」から約15km20分。

 ゆり園へは、曲谷より徒歩30分。駐車場あり。
 ゆり園開園期間中の土日は近江長岡駅からゆり園行き直行バスがある。


草津市と長浜市とはかなり離れている。草津と近江八幡、曲谷と長浜といった組み合わせがいいと思う。