信楽(しがらき)

滋賀県の最南端に位置し、1250年もの歴史を持つ「やきもの」の町。信楽といえば「たぬき」とまで言われるほど有名な「信楽たぬき」。陶器店の店先には大小のたぬきがずらっと並ぶ。どれも愛嬌があって見ているだけでも楽しい。
また、独特の香気と滋味で広く茶人に愛されている「朝宮茶」の産地でもある。
信楽焼

信楽焼は日本六古窯(瀬戸、常滑、丹波、越前、備前、信楽)の一つに数えられている。中世末期ごろより穴窯によって壺、甕、擂鉢などの焼物づくりが始められ、日本独自の陶器産地として発展してきた。登り窯から立ち上る煙や、陶器モニュメントは伝統産業の香りを漂わせている。
登り窯とは山の斜面を利用し、細長い部屋を数室連続して連ね、次第々に室内の容積を大きくし余熱を利用しながら焚き上げていく形状の窯のことをいう。
信楽陶芸村では登り窯の仕組みを見学できる
窯元を見せていただいた 昼食はとろろそば&ざるそば♪ 独特の香味をもつ朝宮茶が美味しい
紫香楽宮跡

742〜745年(天平14〜17)に聖武天皇によって離宮が置かれ、東大寺に先がけ大仏建立を発願した甲賀寺があった跡とされている。松林に囲まれて金堂跡があり、背後を囲むように僧方跡・経堂跡・鐘楼跡・塔院跡など300余個の礎石が残り、往時の様子を伝えている。
ほとんど訪れる人のない塔跡の礎石に座って往時の様子を想像してみた。
アクセス

信楽町
 JR草津線「貴生川」駅で、信楽高原鉄道に乗り換え「信楽」駅下車。(JR草津駅から約1時間)

紫香楽宮跡
 信楽高原鉄道「紫香楽宮跡」駅下車、徒歩10分。