大和路の夏2008



奈良の夏はめちゃくちゃ暑いけど蓮や桔梗がきれいです
ライトアップやお盆の行事など、夜がとても美しいです♪



飛鳥寺

蘇我馬子の発願で596(推古4)年に完成した、日本初の本格的寺院。建立にあたっては、百済の専門家が招かれたという。創建時は、塔を中心に東・西・北の三方に金堂を配し、その外側に回廊をめぐらした伽藍配置だったが、鎌倉時代に伽藍の大半を焼失した。飛鳥寺は平城遷都で奈良に移り、元興寺と名を改めたが、ここも本元興寺として存続した。寺の庭は、大化改新を起こした中大兄皇子と中臣鎌足との歴史的な出会いの場として伝えられている。
飛鳥寺 飛鳥大仏
飛鳥寺の山門 本尊の金銅の飛鳥大仏
飛鳥寺 飛鳥寺近くの蓮池 明日香の棚田
飛鳥寺の本堂 飛鳥寺近くの蓮池 明日香(稲淵)は棚田がきれい
壷阪寺(つぼさかでら)

703(大宝3)年、弁基上人によって開かれた霊山で、正式には「壷阪山南法華寺」という。本尊は十一面千手観音。
目の不自由な沢市のために、妻のお里が、毎晩山を越えて壷阪参りをするという「壺坂霊験記」で有名だ。壷阪寺は目の病気にご利益があると、信仰を集めている。インドとの繋がりが強く、境内にはインドで製作された大観音石像、仏伝図石造レリーフ、大涅槃石像などがある。
ラベンダーが多く植えられ、6月下旬には境内が良い香りに包まれる。
壷阪寺の多宝塔 壷阪寺の三重塔
多宝塔と奥に三重塔が見える 本堂から見る三重塔
壷阪寺の本尊 壷阪寺 壷阪寺のラベンダー
本尊の十一面千手観音 境内を一望する ラベンダーと大観音石像
おふさ観音

正式名は「高野山真言宗別格本山 観音寺」という。通称「おふさ観音」の名で親しまれている。江戸時代に土地の娘「おふさ」さんが、この地で観音様を奉りはじめたのが後にお寺に発展した事に由来する。ご本尊は十一面観音で、身体の健康を授けて下さると言われている。
バラの美しい寺としても有名で、春と秋にはバラまつりが開催され、夏は風鈴まつりが開催される。
おふさ観音 おふさ観音
夏は風鈴祭りが開催される
おふさ観音 おふさ観音 おふさ観音
境内には多くの風鈴が吊されて、爽やかな音色に包まれていた 美しい庭園もある
喜光寺(きこうじ)

721(養老5)年、行基が創建。古くは菅原寺と呼ばれていたが、聖武天皇が参詣した際、本尊より不思議な光明が放たれ、それを喜んで寺名を喜光寺と改名した。行基は、東大寺の造営にあたり喜光寺の本堂を参考にしたという伝承から、この寺は大仏殿の「試みの堂」として知られている。
境内には200鉢あまりの蓮が植えられていて、蓮の美しい寺としても有名だ。
喜光寺の蓮 喜光寺の蓮
境内には鉢植えの蓮がたくさん並べられる
喜光寺 喜光寺 喜光寺の睡蓮
元興寺(がんごうじ)

法興寺(飛鳥寺)が平城遷都により奈良に移り、元興寺と名を改めた。かつては南都七大寺の一つとして威勢を振い、広大な寺域には、金堂・講堂・塔・僧房などが立ち並んでいたという。平安時代半ばには、その勢威も衰えて、現在は極楽堂と禅室のみが残っていて、屋根の一部には飛鳥時代・奈良時代の瓦が今もなお使われている。
桔梗、萩、彼岸花などが美しいお寺だ。
元興寺極楽堂 元興寺
極楽堂前には蓮が咲いていた 色の違うところが飛鳥時代の瓦
元興寺の桔梗 元興寺の桔梗 元興寺の桔梗
石仏の間に桔梗が咲き乱れ、仏さまも嬉しそうにみえる


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