夏の風物詩を訪ねて




真夏の奈良公園

総面積約502haもの広大な公園で、約1200頭の鹿のほか、タヌキ、イノシシ、リスなどの野生動物が生息している。原生林が残っていると友に、桜や馬酔木、ナンキンハゼ、百日紅などの樹木が多数植えられている。この広大な公園内に、様々な寺社や歴史遺産、博物館などが点在している。
夏の奈良は盆地特有の強烈な暑さだ。ほんの少し歩くだけで汗が噴き出す。でも、緑が多いから、木陰にはいると心地よい風が通り抜けて気持ちいい♪
ささやきの小径 サルスベリ
原生林の散歩道「ささやきの小径」 百日紅が朝日に輝いていた
大仏殿と百日紅 二月堂へ向かう道 二月堂
大仏殿の屋根と百日紅 大仏殿から二月堂に向かう 見晴らしの良い二月堂の舞台
燈花会(とうかえ)と
 ライトアッププロムナードなら


1999年から始まった「なら燈花会」。「燈花」とは、灯心の先にできる花の形のかたまりで、これができると縁起が良いと言われている。「訪れた人々が幸せになるように」との願いを込めてろうそくに灯りをともされる。まさに感動的な10日間だ。
また、7月〜10月末まで、毎晩、興福寺や東大寺などでライトアップが行われる。闇夜に浮かび上がる幻想的な古都の文化遺産をゆっくり眺めるのもいいものだ。
燈花会 薬師寺のライトアップ
ろうそくの灯りが美しい燈花会 薬師寺のライトアップ
東大寺ののライトアップ 興福寺ののライトアップ 朱雀門のライトアップ
東大寺のライトアップ 興福寺のライトアップ 平城京跡朱雀門ののライトアップ
旧大乗院庭園

興福寺の門跡寺院だった大乗院の庭園跡で、2010年度の完成を目指して復元中。一部はすでに完成していて、庭園南側に建っている大乗院庭園文化館から見ることができる。燈花会期間中の3日間だけ、この庭園にも燈火が置かれ、お茶席も設けられる。抹茶をいただきながら、ゆっくり燈花会を楽しめた。
昼間の旧大乗院庭園 夜の旧大乗院庭園 お茶席
旧大乗院庭園(お盆には燈火が置かれていた) お茶席から庭園を見る
春日大社・中元万燈籠

春日大社の万灯籠は、約800年前から続く行事で、境内にある3000基の灯籠すべてに灯がともされる、灯籠をよく見ると様々な模様があって、様々な人が寄進していることが分かる。本殿周辺の回廊にも燈籠が吊られ、ろうそくの灯りが朱色の回廊を照らし幽玄で実に神秘的だ。
万燈籠は節分の日と、8月14,15日に行われる。
春日大社の中元万燈籠 春日大社の中元万燈籠
春日大社の中元万燈籠 春日大社の中元万燈籠 春日大社の中元万燈籠
様々な模様があって、じっくり見て歩くのもおもしろい
東大寺・万灯供養会

東大寺の万灯供養会は、8月15日に行われる。お盆に帰省できない方にも御先祖の供養をしていただけるようにという趣旨で昭和60年からはじめられた。約2000基の灯籠に灯がともり、普段入れない正面の中門から入ることができる。また、大仏殿正面の観相窓も開けられ、大仏さまのお顔を拝顔することができる。
東大寺の万灯供養会 東大寺の万灯供養会
東大寺の万灯供養会 東大寺の万灯供養会 灯籠の中
灯籠が並べられた大仏殿 観相窓から大仏さまの顔が見える 1つの灯籠には灯火が4つ入っている
元興寺・地蔵会万燈供養

日本最古の寺といわれる法興寺(飛鳥寺)が平城遷都により奈良に移り、元興寺と名を改めた。地蔵菩薩の縁日である8月24日とその前日に地蔵会万燈供養が行われ、境内にある石仏ひとつひとつに灯明が灯される。石仏の前に並べられたお皿の上に菜種油と灯芯となる縄に火がつけられ、境内は柔らかな炎にゆらめき、幻想的な雰囲気に包まれる。
夜の元興寺 元興寺の地蔵会万燈供養
元興寺の地蔵会万燈供養 元興寺の地蔵会万燈供養 ランチ
柔らかな炎にゆらめき、幻想的な雰囲気に包まれる 奈良町には素敵なカフェが多い


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