奈良県西南部・西吉野は王朝ロマンと自然がいっぱい!
福寿草が群生し、梅が咲き競う春はとりわけ美しい
西吉野村周辺地域とともに春の風景を綴ってみた



西吉野村

奈良県西南部に位置し、歴史と自然に恵まれている。早春から花が咲き、温泉が湧き、そして数々の歴史が、季節を通して訪れる人々をあたたかく迎えてくれる。

福寿草

西吉野村津越地区には福寿草が大群生をなしており、県の天然記念物に指定されている。旧暦の新年ごろに咲くめでたい花として名づけられた福寿草。花言葉は「幸福を招く」。
黄色い花がとってもかわいい^^
早春の日差しを受けて輝いていた ふきのとうも元気に頭を出した!
賀名生(あのう)皇居跡と
賀名生梅林


丘陵を麓から中腹までおおいつくすように2万本の梅林が続いている。さながら雲海のように梅花がほころび、ほのかな香りが漂っていた。
賀名生梅林の近くに南朝三帝の行宮(あんぐう)となったと伝えられている賀名生皇居跡がある。1336年、足利尊氏に追われた後醍醐天皇が京都から吉野に皇居を移す途中に滞在。その後、後村上天皇、後亀山天皇もここに身を寄せたという。
南朝三帝の行宮となったと
伝えられている賀名生皇居跡
五新鉄道の建設中に廃止が決まり
バス専用道に生まれ変わった
一目2万本といわれる広大な梅林には、梅のほのかな香りが漂っていた
天辻峠から見下ろす阪本の集落
右へとると十津川を経て新宮へ至る
谷瀬で食べた蕎麦定食
山菜がとても美味しかった
谷瀬の吊り橋(たにせのつりばし)

長さ297m、高さ54mで、鉄線橋では日本一の長さを誇っている。橋の中央に近づくにつれて、谷の深さと揺れがどんどん増していく。風も強く渡りきるにはかなり勇気がいる。こわごわ渡っていたら、地元の人はバイクですっと横を追い越していった。
川原はオートキャンプ場になっている。吊り橋のワイヤーの曲線が美しかった^^
アクセス

西吉野へは五條バスセンターから路線バスがあるが、一日数本と不便なため、自動車の利用が一般的。
賀名生皇居跡、賀名生梅林  五條市から国道168号線を新宮市に向かって約20分。ともに国道沿いにある。
津越の福寿草  賀名生から約10分。
天辻峠、谷瀬の吊り橋  賀名生から約30分。谷瀬へはさらに30分ほど。