西の京

奈良市街の西部に位置し、のどかな田園風景が広がり古墳が点在している。
西の京には薬師寺や唐招提寺などの古刹があり、天平文化が味わえる。
ともに世界遺産『古都奈良の文化財』に指定されている。
唐招提寺

鑑真和上によって759年に礎が築かれた。境内には金堂・講堂・鼓楼、宝蔵などがあり、多くの樹木に覆われている。
金堂には本尊の『廬舎那仏』のほか『薬師如来、千手観音』が、御影堂には『鑑真和上座像』が安置されている。
現在9年をかけて、大規模な金堂の補修工事が行われている。
蓮の花が見頃だった   
唐招提寺の蓮

境内には蓮池や鉢植えにされた約60種類の蓮がある。中には鑑真和上が唐から将来したというものもある。
鉢植えの蓮は一年で鉢いっぱいに蓮根を張るので、毎年春先に植え替え、7月頃にきれいな花を咲かせるという。
蓮の花は開くときに「ポン」と音がするというけれどホントかな?
唐招提寺の境内 蓮は鉢植えにされている
西の京へは

近鉄電車が便利。大阪難波・京都から、約40分で西大寺駅。ここで橿原線に乗り換え2つ目が西の京駅。
薬師寺へは駅からすぐ。
唐招提寺には駐車場もある。
唐招提寺〜薬師寺に通じる道 鑑真和上御影堂
薬師寺界隈

唐招提寺〜薬師寺に通じる道は、一方通行の狭い道だが、ひっきりなしに車が通る。のんびり歩きたいから迂回してほしいな。

近鉄西の京駅から歩いて15分ほどで大池に出る。ここからは薬師寺を遠望することができる。
バックに見える山は若草山。1月に行なわれる若草山の山焼きはとても美しい!
七条大池から薬師寺を遠望 薬師寺本尊 薬師如来
薬師寺

飛鳥で建てられた後、平安遷都(710年)に西の京に移された。
当時は南都七大寺の一つとして、大伽藍を誇っていたが、幾多の災害や兵火により東塔以外が灰になった。
昭和42年以降、金堂や西塔などの復興が行われ、現在大講堂の復興工事が行われている。

薬師寺の広い境内には大きな樹木が少ない。夏場は太陽を遮るものが無く、日よけが必需品だ。
薬師寺にて 薬師寺東塔&西塔
奈良といえば大仏殿や広大な公園の鹿が定番!
周辺にもいっぱい素敵なところがある
奈良は京都に比べ観光ポイントが離れていて若干不便だ