壷阪寺(つぼさかでら)

703(大宝3)年、弁基上人によって開かれた霊山で、正式には「壷阪山南法華寺」という。本尊は十一面千手観音。
目の不自由な沢市のために、妻のお里が、毎晩山を越えて壷阪参りをするという「壺坂霊験記」で有名だ。壷阪寺は目の病気にご利益があると、信仰を集めている。
また、インドとの繋がりが強く、境内にはインドで製作された大観音石像、仏伝図石造レリーフ、大涅槃石像などがある。
ラベンダーが多く植えられ、6月下旬には境内が良い香りに包まれる。
拝観料 500円
三重塔と本堂 大観音石像
境内はラベンダーが咲き乱れる 天竺渡来仏伝図レリーフ
五百羅漢

壷阪寺から高取城跡へ続くハイキング道を1キロあまり登ると、数百体の羅漢を薄肉彫りした岩があらわれる。いわゆる五百羅漢で壺阪寺の奥の院といわれている。
像高50センチほどの像が所狭しと並んでいて壮観だ。一体ずつよく見てみると、姿態・表情が違っている。香高山というこの山には、全山にわたって岩肌に様々な仏像が彫られているという。
高取城址

標高584メートルの香高山頂にある、名城跡。明治24年頃に建物が取り壊され石垣だけが残っている。苔むした石垣に新緑が映えて美しかった。もみじも多くあったので、秋の紅葉も美しいだろうな。
本丸跡からは吉野の山々の展望がみごと、国見櫓跡からは飛鳥、大和三山などが見渡せる。
写真左は苔むした高取城の石垣、下の写真は本丸跡から眺める吉野の山々(左)と、国見櫓跡から眺める大和三山(右)
(中央に小さく見える山が畝傍山、右端が耳成山、さらに右で半分切れてるのが香具山)
アクセス

壷阪寺
 近鉄南大阪線「壷阪山」駅下車、バス又はタクシー
 車の場合は国道169号線を。有料駐車場がある。

高取城址
 壷阪寺から約3キロ