白毫寺

奈良市街地の南方、高円山(たかまどやま)の西麓に建つ。天智天皇の皇子でsる志貴親王(しきしんのう)の山荘跡を寺としたものと伝えられている。
このお寺は、春の五色椿や秋の萩が美しく、また高台に位置するため眺めの良い寺としても有名だ。
五色椿は、1本の木に赤や白、斑入りなどの花が咲く珍しいもので、天然記念物に指定されている。椿は咲いて美しく、散って美しい花だが、散った花ははかなさを漂わせている。
境内から見た南都の風景 参道沿いの塀
五色椿 散り椿もまた美しい 境内には杏の花も咲いていた
真っ青な空に木蓮の白が映える 水仙も美しかった
新薬師寺

奈聖武天皇の眼病平癒祈願のため、747(天平19)年に勅願により光明皇后によって建立された。「新」は「あらたかな」という意味。当時は東大寺とともに南都10大寺の一つに数えられる規模であったが、33年後の落雷により焼失し、本堂のみが残った。
本堂には一木彫の薬師如来像と荘厳華麗な十二神将(ともに国宝)がいらっしゃる。
桜とともに萩の美しい寺だ。
国宝の本堂 境内の桜は見頃だった
氷室神社

東大寺の近くに位置する神社で、氷の神様が祀られた珍しい神社だ。普段はひっそりしているが、この枝垂れ桜が咲くころはものすごい人で賑わう。
平城遷都にともない春日山のふもとにも氷室をつくり、氷の神を祭ったのが始まりとされている。献氷祭(5月1日)ではコイやタイを封じ込めた高さ1メートルほどの氷柱が神前に供えられる。
20メートルもの高さの見事な枝垂れ桜
鷺池・浮見堂

大正5年に建てられたこの浮見堂は平成6年に再建された。「浮御堂」と書いていたが、神仏と関係がないことから改名して「浮見堂」となったそうだ。鶯池に自らの六角形の黄金の影を落とす様は幻想的ですばらしい。
周囲に植えられた桜が美しかった^^