青蓮院門跡
(しょうれんいんもんぜき)


天台宗の京都五箇室門跡の一つに数えられ、格式の高いお寺。五箇室とは、青蓮院門跡・妙法院門跡・三千院門跡・曼殊院門跡・毘沙門堂門跡の5寺を指す。門跡寺院というのは、門主(住職)が皇室あるいは摂関家によって受け継がれてきたお寺のこと。
天明8年の大火のときには仮御所としても使われた。上品で落ち着いたお寺だ。
青蓮院の庭園は池泉回遊式で、ゆっくり歩きながら四季折々の美しさを味わうことができる。庭園には霧島つつじが植えてあり、GWのころには一面を真っ赤に染める。このことから霧島の庭ともいわれている。また、もみじも多く、紅葉の季節も美しい。親鸞聖人御手植と伝えられる門前の名木「楠」も有名だ。なお、春と秋の2回夜間特別拝観が行われている。
妙満寺(みょうまんじ)

室町時代の創建で、顕本法華宗の寺院。もともとは寺町の二条にあったが、昭和43年に現在地に移された。境内に一歩踏み入れると、インドのブッダガヤ大塔を模した仏舎利塔がそびえ、怪しい雰囲気が漂っている。本坊の庭園は雪月花三名園の一つで、芭蕉の師・松永貞徳の造営。寺宝に安珍・清姫ゆかりの鐘がある。門前の池周辺に植えられたツツジの美しさは見事だ。
「鐘に恨みは数々ござる」で有名な紀州道成寺の鐘は妙満寺に安置されている。
天正14年に安珍・清姫伝説以来失われていた鐘が完成し、鐘楼を再興しようとしたが、供養に際し清姫の怨霊が現れ、鐘を落としてしまった。以来鐘を打つたびに災厄が続いたため裏の竹藪へ鐘を埋めた。その話を聞いた「秀吉根来責め」の大将・仙石権兵衛により掘り出され、妙満寺貫首日殷大僧正により、法華経の功力をもって宿年の怨念を解かれた鐘は、妙満寺に安置されている。
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大田の沢の杜若

上賀茂・大田神社の参道横、大田ノ沢には毎年5月中旬に杜若が濃い紫色の高貴な花を咲かせる。この杜若は国の天然記念物に指定されている。その美しさは、歌人・藤原俊成が「神山や 大田の沢のカキツバタ ふかきたのみは 色に見ゆらむ」と詠んだほどである。
大田神社は上賀茂神社の境外摂社で古くは恩多社と呼ばれ、天鈿女命(あめのうずめのみこと)と猿田彦命(さるたひこのみこと)を祀っている。
上賀茂・社家町

上賀茂神社の社領を基盤にした神官達が明神川の流れに沿って神社の前に家を構えたのが、社家町である。明神川沿いに土塀を巡らせ、各戸は石橋を渡って、門を開き中に入る構成となっている。このため、道路から見た社家の住宅は門、土塀、土塀の上部に見える庭木、さらにそれらの背後にある道路から後退して建てられた主屋の屋根が、重なり合う町なみ景観となっている。
明神川のせせらぎが初夏の太陽を反射して眩しかった♪
社家町の町並み 社家・西村家の庭園
上賀茂神社

下鴨神社と並び京都でもっとも古い
神社の1つで正式な名は賀茂別雷神社
5月15日の葵祭が有名
常照寺(じょうしょうじ)

本阿弥光悦の子、光嵯が身延山より
寂照院日乾上人を迎えて、
元和2(1616)年に創建した
参道の霧島ツツジが美しい
源光庵(げんこうあん)

鷹峰山宝樹林源光庵と称し、貞和2(1346)年に大徳寺の開創による。後に曹洞宗に改宗した。
本堂内の「血天井」は、伏見桃山城より移した天井で知られる。
本堂には悟りの窓と名付けられた丸窓と、迷いの窓という角窓がある。それぞれの窓越しに見える紅葉がとくに美しいという。
秋にもゆっくり訪ねて物思いにふけってみようかな♪
悟りの窓は円形に「禅と円通」の心を表し、角窓は人間の一生を象徴して
「生老病死四苦八苦」を表している。
アクセス

青蓮院  地下鉄東西線「東山」下車、約5分。 八坂神社、円山公園から知恩院を経て、平安神宮へ歩くのも楽しい♪
妙満寺  地下鉄烏丸線「国際会館」下車、約15分。
上賀茂神社  市バス「上賀茂神社前」下車 大田神社へは東へ5分。 妙満寺からは京都バス「深泥池」下車、西へ15分。
常照寺・源光庵  四条大宮又は北大路バスターミナルより市バス「鷹峯源光庵前」下車すぐ。峰