京都の秋は冷え込みが厳しくて、もみじが真っ赤に色づきます
秋口に雨が少なく気温が高かったので心配だったけれど
とっても美しい紅葉を見ることができました



流れ橋

京都府八幡市の木津川に架かる全長356.5m、幅3.3mの日本最長級の木造橋。川の水が増水して橋桁に達すると、水の抵抗を少なくするため、橋脚にワイヤーロープでつながれた橋板が流されるようになっている。水が引けばワイヤーを手繰り寄せ復元する仕組み。素朴な橋だけど、発想が素晴らしい! 付近一帯は砂地の河原が広がり、コンクリート護岸や電柱もなく、橋をバックに時代劇のロケによく利用される。
流れ橋 流れ橋 流れ橋
渡るとき欄干がないと落ち着かない よく考えられた構造だ 夕暮れはとても印象的だった
永観堂(えいかんどう)

正式名称を禅林寺といい、平安時代初期に弘法大師の弟子真紹僧都が創建した。ここには、左後方に振り返った「みかえり阿弥陀如来」が安置されている。
「もみじの永観堂」とも呼ばれ、京都の紅葉の名所として著名な寺院で、晩秋には色鮮やかなもみじが境内を埋め尽くす。それだけに大勢の観光客が押し寄せ、週末は拝観券を求めて長い列ができる。とはいえ、ここの紅葉は素晴らしく、一見の価値はあると思う。11月はライトアップも行われる。
永観堂のライトアップ 永観堂のライトアップ
永観堂のライトアップ 永観堂のライトアップ 永観堂のライトアップ
幻想的に浮かび上がる多宝塔 水面に映るライトも美しい 鮮やかなもみじが塀から覗く
天得院(てんとくいん)

臨済宗東福寺派に属し、南北朝時代の正平年間(1346〜70)に、東福寺三十世無夢一清禅師が開創した。その後荒廃したが、1789(天明9)年に再建されたもので、1868(明治元)年、山内の塔頭本成寺と合併して今日に至っている。桃山時代に作庭された枯山水庭園は、苔に覆われている。夏の桔梗と秋の紅葉が素晴らしい。なお、天得院は桔梗の開花時と紅葉の11月のみ公開される。また、公開時には精進料理を食べることもできる。
天得院のライトアップ 天得院のライトアップ
天得院の玄関 刈り込みが美しい枯山水庭園
天得院のライトアップ 天得院のライトアップ 天得院のライトアップ
紅葉には少し早かった ほのかな灯りに心が落ち着く 美しい曲線の華頭窓
天授庵(てんじゅあん)

南禅寺の開山塔であり、1264(文永元)年、亀山上皇が当地の風光を愛し離宮として営んだのが始まりとされている。庭園は本堂前庭(東庭)と書院南庭とに分れ、東庭は枯山水で正門より本堂に至る幾何学的な石畳が軸として配置されている。書院南庭は庭園に設けられた東西大小の2池に出島が作られ鎌倉末期から南北朝時代の特色を備えている。
紅葉がたいへん美しく、ライトアップも行われる。
天授庵のライトアップ 天授庵のライトアップ
書院玄関 書院南庭のライトアップ
天授庵のライトアップ 天授庵のライトアップ 天授庵のライトアップ
本堂東庭の美しい紅葉が妖しく浮かび上がる
天授庵 天授庵 天授庵
1週間後の天授庵の紅葉  左は南禅寺三門から見たところ
無鄰菴(むりんあん)

明治29年に山形有朋が造営した別荘で、琵琶湖疎水を巧みに採り入れた広い池泉回遊式庭園がある。また、茶室や洋館があり、その洋館で日露戦争直前の外交方針を決める「無鄰菴会議」(山県有朋、伊藤博文、桂太郎、小村寿太郎)が開かれ、その内部が公開されている。
観光名所ではないので、訪れる人も少なく、とても落ち着けるスポット。穴場を求める人にはおすすめ!
無鄰菴 無鄰菴
無鄰菴 無鄰菴 無鄰菴
水面に映る紅葉も美しかった 無鄰菴会議が開かれた洋館 会議があった重厚な造りの部屋
毘沙門堂(びしゃもんどう)

奈良時代に京都御所の北に建立されたが、何度も移転して、1665(寛文5)年に現在の場所に移された。宸殿内部の障壁画・ふすま絵は狩野探幽の養子・益信の作で、大きく動く襖絵は貴重な文化財だ。
春は本堂前の樹齢150年の枝垂れ桜や染井吉野が咲き誇り、晩秋には境内を覆い尽くす紅葉が美しい。
毘沙門堂の参道 毘沙門堂の庭園
もみじに覆われる参道 石塔や観音堂の配置が美しい晩翠園
毘沙門堂の弁天堂 毘沙門堂の参道 毘沙門堂の参道
楓やドウダンツツジに囲まれた弁天堂 意外に人が少なく境内のもみじが色付いてとても美しかった
勧修寺(かじゅうじ)

真言宗の寺院で、900年に醍醐天皇が生母の御願により創建したと伝えられる。氷室池を中心に、まわりの山々の景色も取り入れた池泉庭園が美しい。書院の前庭にある水戸光圀公寄進の勧修寺型灯籠、この灯籠を覆うように生えている「ハイビャクシン」の名木などがある。また、睡蓮、蓮、紅葉も美しい。なんといっても、観光客が少ないのが嬉しい^^
勧修寺庭園 勧修寺庭園 勧修寺庭園
ハイビャクシンと大悲閣 庭園の紅葉がとても美しかった
日吉大社と旧竹林院

日吉大社は、全国にある日吉・日枝神社の総本宮で、京都平安京の表鬼門を守る方除・厄除の神社として有名。境内の紅葉がとても美しい。
旧竹林院は、延暦寺の里坊のひとつで、邸内には八王子山を借景に滝や築山を配した3300平方メートルもの庭園に、2棟の茶室とあずまやがある。
ともに11月はライトアップされる。
(日吉大社、旧竹林院は、滋賀県大津市です)
日吉大社のライトアップ 日吉大社のライトアップ
美しいライトアップの日吉大社参道
日吉大社のライトアップ 旧竹林院のライトアップ おやつの餅
ライトアップが美しい 旧竹林院のライトアップ おやつの餅が美味しかった
アクセス
 流れ橋 京阪「八幡市」駅からバス17分「浜上津屋」下車、徒歩5分  (自動車利用が便利)
 永観堂 地下鉄「蹴上」駅下車、徒歩30分  拝観料 600円(寺宝展開催期間は1000円)  9:00〜17:00
 天得院 JR、京阪「東福寺」駅下車、徒歩8分  拝観料 300円  9:30〜16:00  (桔梗の開花期間と11月のみ公開)
 天授庵 地下鉄「蹴上」駅下車、徒歩10分  拝観料 400円  9:00〜17:00  (冬期は時間短縮)
 無鄰菴 地下鉄「蹴上」駅下車、徒歩10分  入園料 350円  9:00〜16:30  (12/29〜1/3は休園)
 毘沙門堂 地下鉄、京阪、JR「山科」駅下車、徒歩15分  境内自由(宸殿拝観は 500円)  8:30〜17:00
 勧修寺 地下鉄「小野」駅下車、徒歩5分  拝観料 400円  9:00〜16:00
 日吉大社 京阪「坂本」駅下車、徒歩10分  拝観料 300円  9:00〜16:30
 旧竹林院 京阪「坂本」駅下車、徒歩10分  拝観料 310円  9:00〜16:30


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