京町家と芙蓉の寺を訪ねて



拾翠亭(しゅうすいてい)

五摂家のひとつであった九条家の別邸として、茶会や歌会などに使用された公家屋敷で、江戸後期に建てられた。数寄屋風の書院造りで二層からなり、屋根の頂には一対の鯱と九条家の家紋を形どった鬼瓦が置かれている。広間の東側には勾玉池を配し、雅な雰囲気を醸し出している。
「拾翠」の名前には、緑の草花を拾い集めるという意味が込められており、平安時代に貴族が野辺で草花を摘んだ習わしに因んで名付けられた。
夏の百日紅がとても美しかった^^
拾翠亭 拾翠亭
拾翠亭 拾翠亭 拾翠亭
拾翠亭 拾翠亭 拾翠亭
勾玉池からみた拾翠亭 勾玉池畔にある厳島神社 京都御苑の百日紅は大きい!
吉田家

京呉服の問屋街「室町」に自生地卸商の吉友が、1909(明治42)年に建てた京町家。典型的な京都の町家の造りで、中庭、通り庭、裏には倉がある。座敷は床、付書院、違い棚を備え、葦戸や網代により、蒸し暑い京都の夏を凌ぎやすく工夫されている。坪庭に差し込む日差しが美しかった。
吉田家 吉田家
吉田家 吉田家 吉田家
廬山寺(ろざんじ)

938(天慶元)年に元三(がんざん)大師によって船岡山に創建され、1571(元亀2)年に現在地に移された。本堂は光格天皇の勅命により、仙洞御所から移築されたもの。また、紫式部の邸宅跡として知られ、「源氏物語」をはじめほとんどの著書がこの邸宅で執筆したといわれている。「源氏の庭」は白砂を敷き、苔を配して、そこに紫式部にちなんで桔梗が植えられている。
廬山寺 廬山寺
アクセス
拾翠亭
 地下鉄烏丸線「丸太町」下車、すぐ
 参観  100円  9:30〜15:30
 公開日 3月1日〜12月27日までの毎週金・土曜日、葵祭、時代祭、御所の一般公開日

吉田家
 地下鉄烏丸線「四条」下車、徒歩10分
 見学料金 600円
 (2005年7月23日〜9月30日 特別公開)

廬山寺
 市バス「府立医大病院前」下車、徒歩5分
 拝観 400円  9:00〜16:00


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