嵯峨野散策 年中観光客でごった返す嵐山界隈からどんどん北上し、嵯峨釈迦堂あたりに来ると人影も減り、のどかな田園風景が広がる。嵯峨野は歴史と自然が調和し、散策がよく似合うところである。また、時代劇やサスペンスの舞台としてたびたび登場する。 うぐいすがさえずり、初夏の陽ざしが竹やぶから漏れる中を、ゆっくり直指庵をめざして歩いた。 ランチは大覚寺門前の「しぐれ茶屋」でちゃちゃちゃセット。茶そばと、そば茶で炊いた香ばしいご飯が美味しかった^^ |
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竹やぶは嵯峨野の代名詞 | ランチは「ちゃちゃちゃセット」 | |
直指庵(じきしあん) 臨済宗を学んだ独照性円が、南禅寺栖雲庵から1642(正保3)年、北嵯峨に草庵を結んだのが始まり。その後、荒廃していたのを、幕末期に近衛家の村岡局が再興した。庵の名は、黄檗の正統を「直指伝心」することから付けられた。庵の机には「想い出草」のノートとペンが置かれ、訪れる人々の恋や仕事などの悩み、迷いが綴られ、現代女性の駆け込み寺とも言われている。 四季それぞれに趣があり、とくに庭園の紅葉が美しい。 |
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ひっそり佇む山門をくぐって庵へ向かう | ||
想い出草の部屋と、様々な思いを綴った想い出草ノート | 想い出観音像 | |
大沢池(おおさわのいけ) 嵯峨天皇の離宮(大覚寺)の庭湖として造られた。池の堤には、桜、楓、松などが植えられ、池の中には天神島と菊ケ島が浮かんでいる。池の北には石仏や、心経宝塔、名古曾の滝組跡などがある。観月の名所としても有名だ。 |
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大覚寺(だいかくじ) 1876(貞観18)年、嵯峨天皇の離宮を寺院に改めたもので、代々法親王が住持し格式を保ってきた真言宗大覚寺派本山。鎌倉時代には後嵯峨、亀山、後宇多上皇が院政をしき、嵯峨御所とも呼ばれた。また、華道嵯峨流の家元でもある。後水尾天皇が移築したと伝えられる宸殿、正寝殿などが回廊で結ばれている。狩野山楽が描いたとされる、宸殿の牡丹の間や紅梅の間の襖絵はたいへん豪華だ。 |
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玄関のさつきが美しく咲いていた | 豪華な玄関の襖絵 | |
美しい宸殿の襖絵 | 回廊を歩きながら庭園を見る | 緑が美しい庭園 |
庭園には美しいもみじが爽やかな風に揺れていた | 大沢池の畔に建つ心経宝塔 | |
アクセス | |
直指庵 市バス「大覚寺」下車、徒歩10分 JR「嵯峨嵐山」、京福「嵐山」からは徒歩約25分 拝観 500円 9:00〜17:00 大覚寺 市バス「大覚寺」下車、すぐ JR「嵯峨嵐山」、京福「嵐山」からは徒歩約15分 拝観 500円 9:00〜16:30 |