タイトル




勤労感謝の日は京都の紅葉がいちばん美しい日という
最近の紅葉は遅れがちで月末くらいが見頃みたい
大原の里は朝早くから大勢の観光客でにぎわっていた
人はいっぱいだけど、美しい紅葉にうっとり

三千院(さんぜんいん)

伝教大師・最澄が開基したといわれる寺で、天台宗五門跡のひとつ。梶井門跡、梨本坊とも呼ばれ、最澄が788(延暦7)年に比叡山の根本中堂を創建したのち、叡山東塔の梨の大木の下に一宇を建てたのが起こりとされている。
(初秋の三千院は こちら  雪景色の三千院は こちら
三千院 三千院 三千院
三千院の紅葉は控えめな色合いだった
宝泉院(ほうせんいん)

勝林院の塔頭で、実光院とともに声明の寺として創建された。書院は1502(文亀2)年の再建で、書院北側にある茶室の竹風庵は、逆勝手で鴻池別邸の茶室を移築したものと言われている。ここには声明の音律を調べる石盤という貴重な古楽器も展示されている。
(雪景色の宝泉院は こちら
宝泉院 宝泉院 宝泉院
大きな五葉松 抹茶をいただきながら庭を眺める
勝林院(しょうりんいん)

天台声明(てんだいしょうみょう)の根本道場として835(承和2)年に円仁が建立したとされる。1186(文治2)年、浄土宗の宗祖・法然と旧仏教の碩学と宗論を戦わせた大原問答は有名。本尊の阿弥陀如来は、問答の最中に正論を説くと光明を放ったといわれ、「証拠の阿弥陀」ともいわれている。
また、大原の地は、「魚山」(ぎょざん)と呼ばれ、天台声明の修行の地でもあった。三千院の両側に流れる小川は、それぞれ「呂川」「律川」と呼ばれ、「呂」も「律」も音楽の調子をあらわすものとされ、「ろれつがまわらない」という言葉の「ろれつ」は「ろ・りつ」からきているとされている。
勝林院 勝林院 勝林院
本堂は「証拠の阿弥陀堂」と呼ばれている 本堂から見た紅葉
実光院(じっこういん)

勝林院の塔頭で、天台声明を伝承するために建立された子院。1919(大正8)年に普賢院と理覚院を併せて、普賢院跡のこの地に移転した。心地の池を中心とした池泉観賞式の契心園と、池泉回遊式の旧理覚院庭園があり、庭園内を歩くことができる。
(雪景色の実光院は こちら
実光院 実光院 実光院
秋に満開となる不断桜 大原とは思えない静かな書院 紅葉と桜が楽しめる
蓮華寺(れんげじ)

元は京都駅付近にあったが応仁の乱後に荒廃した。1662(寛文2)年、加賀前田家の老臣今枝民部近義が祖父の菩提のためこの地に移し再興した。再興の際に石川丈山、狩野探幽、木下順庵、黄檗の隠元禅師木庵禅師ら著名な文化人が協力した。
庭園には大きな池があり、柱が額縁の役割をして一枚の絵のように見えるといわれている。いつまでも見ていたい美しい庭だ。
蓮華寺 蓮華寺 蓮華寺
境内はもみじに覆われる 美しい額縁庭園 ひっそり佇む石仏
実相院(じっそういん)

1229(寛喜元)年、紫野に創建、1411(応永18)年に現在地に移転された岩倉門跡と呼ばれる名刹。兵火で伽藍の多くを失ったが、江戸初期に足利義昭の孫・義尊(ぎそん)僧正が天皇家と徳川家の援助で再興した。実相院には2つの庭があり、1つは池泉回遊式庭園で奥書院と客殿との間にある。もう1つの庭は「一仏八僧の庭」と言われる、枯れ山水の雄大な石庭で、ともにたいへん美しい。さらに、板の間に写る「床紅葉」「床緑」と愛称のついた黒光りする床が実に美しい。
実相院 実相院 実相院
床紅葉と呼ばれる 雄大な枯れ山水石庭 池泉回遊式庭園
安楽寺(あんらくじ)

浄土宗の開祖法然上人の弟子にあたる住蓮上人・安楽上人に由来がある。法然上人は、約800年前、建永の法難の際に打ち首の刑に処された両上人の菩提を弔い、またその非業の死を後の世に伝えるため、山号寺号を「住蓮山安楽寺」としたお寺を建立し、1681(延宝9)年に現在地に本堂が移された。
(春の安楽寺は こちら
安楽寺 安楽寺 安楽寺
山門付近の紅葉がたいへん美しい。また春のサツキも素晴らしい
霊鑑寺(れいかんじ)

円成(えんじょう)山と号する尼門跡寺院で、臨済宗南禅寺派に属する。1654(承応3)年、後水尾天皇が皇女を開基をして創建し、代々、皇女が住職をつとめたので、谷御所、鹿ケ谷比丘尼御所とも呼ばれた。皇室ゆかりの寺宝が多く、池泉鑑賞式の庭や名椿が多数ある。椿寺としても有名だ。
(春の霊鑑寺は こちら
霊鑑寺 霊鑑寺
霊鑑寺 霊鑑寺 霊鑑寺
境内には多くのもみじがあり、春の椿とともにたいへん美しい
アクセス
三千院
 京都バス「大原」から徒歩15分。
 拝観 500円  8:30〜17:00
宝泉院
 三千院のすぐ近く。
 拝観 600円  9:00〜17:00 抹茶付き
勝林院
 三千院のすぐ近く。
 拝観 300円  9:00〜17:00
実光院
 三千院のすぐ近く。
 拝観 600円  9:00〜17:00 抹茶付き
蓮華寺
 京都バス「三宅八幡」から徒歩10分。
 拝観 400円  9:00〜17:00
実相院
 京都バス「岩倉実相院」からすぐ。
 拝観 500円  9:00〜17:00
 紅葉の時期には夜間拝観も行われる
安楽寺
 市バス「錦林車庫前」から徒歩15分。
 拝観 400円  9:30〜16:30
 春、秋の季節限定公開
霊鑑寺
 市バス「錦林車庫前」から徒歩15分。(安楽寺のすぐ近く)
 拝観 500円  10:00〜16:00
 春、秋のそれぞれ5日間のみ公開

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