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京都では春と秋に数か所の文化財の特別公開がされる
紅葉には少し早かったが、観光客が少なくてのんびり鑑賞できた


何有荘(かいうそう)

元南禅寺の塔頭の跡地で、現在は個人の所有。南禅寺山を背景に琵琶湖疎水の分水を庭園に採り入れている。6千坪の広大な庭園には十数種類のもみじのほか、多くの樹木が植えられていてたいへん美しい。高台にある草堂からの東山や吉田山の眺めが素晴らしかった。ここには明治天皇が忍びで訪れたときに掘ったという洞窟風のトンネルもある。
なお、何有荘は100年ぶりの公開という。
何有荘 何有荘
何有荘 何有荘 何有荘
残月亭と手前に茶室がある 明治天皇お成り道のトンネル 手前は本堂、正面に吉田山を望む
天授庵(てんじゅあん)

南禅寺の開山塔であり、1264(文永元)年、亀山上皇が当地の風光を愛し離宮として営んだのが始まりとされている。庭園は本堂前庭(東庭)と書院南庭とに分れ、東庭は枯山水で正門より本堂に至る幾何学的な石畳が軸として配置されている。書院南庭は庭園に設けられた東西大小の2池に出島が作られ鎌倉末期から南北朝時代の特色を備えている。
色づき始めたもみじがとっても美しかった。
天授庵 天授庵
書院でのんびり庭を眺める 池泉式の南庭
天授庵 天授庵 天授庵
大寧軒(だいねいけん)

南禅寺の塔頭の大寧院跡に、明治時代末期の茶人・薮之内紹智の構想で造られた。庭園には琵琶湖疎水の分水が流れ、中央に曲線の池がある。飛び石と苔がたいへん美しい。
大寧軒 大寧軒 大寧軒
黄梅院(おうばいいん)

大徳寺の塔頭寺院。1562(永禄5)年、織田信長が父信秀の供養のために、京都所司代だった豊臣秀吉に普請を命じて建立した寺。信長の死後、秀吉が建物に手を加えて豊臣家の寺とし、その後は毛利元就が手厚く寄進を続けた。普段は非公開で、秋の10日間だけ公開される。本堂、庫裏のほか、美しい庭園があるが、写真の庭より内部は撮影禁止なのが残念だ。
黄梅院 黄梅院
瑞峯院(ずいほういん)

大徳寺塔頭で、1535(天文4)年、キリシタン大名・大友宗麟が菩提寺として創建した。本堂、表門は創建当時のもの。庭園は独坐庭と称して、苔と石組みで構成し、蓬莱山と荒波を表している。また、本堂裏には石組を十字架形にした閑眠庭がある。
瑞峯院 瑞峯院 瑞峯院
特徴ある玄関前の植え込み 大きなうねりを感じる 石組みを十字に並べた閑眠庭
大日堂(青蓮院門跡)・将軍塚(だいにちどう)

桓武天皇が平安の都を定めるにあたって、都の鎮めの意味で武将の像を埋めた築いたのが将軍塚と伝えられている。青蓮院の奥院とされ、本尊石像大日如来に由来して大日堂という。
境内西側に造られた展望台からは、眼下に京都市内が見渡せる。この日は夜間特別公開期間中だった。
大日堂 大日堂 大日堂
大日堂  境内はライトアップされて紅葉が始まったもみじが美しかった 将軍塚から見た京都の夜景
アクセス

何有荘  地下鉄東西線「蹴上」駅下車、徒歩5分。拝観1000円 7:00〜17:00(夜間公開もある)
天授庵  地下鉄東西線「蹴上」駅下車、徒歩10分。拝観300円 9:00〜17:00(通常公開だが一部非公開)
大寧軒  地下鉄東西線「蹴上」駅下車、徒歩5分。(通常非公開)
黄梅院  市バス「大徳寺前」からすぐ。 (通常非公開)
瑞峯院  市バス「大徳寺前」からすぐ。 拝観400円 9:00〜17:00(通常公開だが一部非公開)
大日堂  東山、将軍塚に位置し車で。無料駐車場あり。 拝観400円 9:00〜17:00(春・秋は夜間公開もある)

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