紫陽花と蓮の寺社を訪ねて




法金剛院(ほうこんごういん)

平安初期の右大臣清原夏野(きよはらなつの)の山荘を、1130(大治5)年、鳥羽上皇の中宮待賢門院(たいけんもんいん)が復興した。その後荒廃したが、1617(元和3)年、泉涌寺の照珍によって再建された律宗寺院だ。特別名勝の庭園は、青女の滝を中心とした回遊式浄土庭園で、大きな蓮池がある。7月には約80種類の蓮が咲き競う。三室戸寺と並ぶ京都の蓮の寺としても有名だ。
この日は鉢植えの蓮がちらほら咲き出して、本格的な夏の到来を感じた。
法金剛院の本堂 境内を埋め尽くす紫陽花
境内を埋め尽くすほどの蓮や紫陽花が美しい
紫陽花と苔 咲き出した蓮の写真 蓮と紫陽花
藤森神社(ふじのもりじんじゃ)

約1800年前に、神巧皇后によって創建された、皇室とゆかりの深い古社。菖蒲の節句発祥の神社として知られ、勝運と馬の神様として、馬主、騎手、競馬ファンの参拝者でにぎわっている。本殿は室町時代の一間社流造。祭神は神功皇后など12座もある。
境内には紫陽花苑があり、3500株の紫陽花が咲き誇る。境内にはこれより美味しい水はないという「不二の水」が湧き出している。
本殿 不二の水
一間社流造の本殿 不二の水(二つと同じ水はないという意)
藤森神社の紫陽花苑 藤森神社の紫陽花苑 藤森神社の紫陽花苑
境内に2カ所ある紫陽花苑には色とりどりのあじさいが咲き誇っていた
三室戸寺(みむろとじ)

西国観音霊場十番札所で、本山修験宗の別格本山。約1200年前に光仁天皇の勅願により、裏山から出現したとの伝説をもつ千手観音を本尊として創建された。宝蔵庫に5体の重要文化財の仏像が安置されている。
庭園は、枯山水、池泉、広庭からなる5000坪もあり、5月には2万株のツツジ、6月には1万株のアジサイに彩られる。
蓮が咲き始め、満開の紫陽花が美しかった。
三室戸寺の蓮 三室戸寺の蓮
三室戸寺の蓮 三室戸寺の蓮 三室戸寺の蓮
本堂前には多くの蓮鉢が置かれていて、大きな美しい花が咲いていた
三室戸寺のあじさい園 三室戸寺のあじさい園 三室戸寺のあじさい園
色とりどりのあじさい園が美しい
アクセス

法金剛院  JR嵯峨野線(山陰本線)「花園」下車、徒歩5分  拝観料400円 9:00〜16:00(7月の蓮開花時は7時〜)
藤森神社  JR奈良線「藤森」、京阪本線「墨染」下車、徒歩5分  境内自由(紫陽花苑は300円) 9:00〜16:00
三室戸寺  京阪宇治線「三室戸」下車、徒歩15分  拝観料500円  8:30〜16:00(4〜10月は16:30まで)
         三室戸寺のつつじはこちら

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