三室戸寺(みむろとじ)

西国観音霊場十番札所で、本山修験宗の別格本山。約1200年前に光仁天皇の勅願により、裏山から出現したとの伝説をもつ千手観音を本尊として創建された。宝蔵庫に5体の重要文化財の仏像が安置されている。
庭園は、枯山水、池泉、広庭からなる5000坪もあり、5月には2万株のツツジ、6月には1万株のアジサイに彩られる。
この日は快晴の空に満開のツツジが素晴らしかった。
本堂(左)と鐘楼、三重塔   もみじも多くて紅葉も美しそう♪
満開のツツジの庭園にほのかな甘い香りが漂う
宇治上神社(うじかみじんじゃ)

1994年に古都京都の文化財として世界遺産に登録された。国宝の本殿は平安時代の建築で、檜皮葺きの覆屋の中に、一間社流造の内殿3社が鎮まっている。これら3社が神社建築最古の遺構。応神天皇、向かって左にその皇子の菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)、右にその兄の仁徳天皇を祭る。また拝殿は、宇治離宮の遺構といわれる寝殿造り風の住宅建築。こぢんまりした神社だが見どころが多い。
小さな橋を渡って神社へはいる 拝殿 国宝の本殿
宇治神社(うじじんじゃ)

離宮八幡宮 桐原日桁宮(きりはらひげたのみや)と称し、祭神は宇治上神社と同じ菟道稚郎子とされている。かつては宇治上神社と二社一体でそれぞれ上社下社と呼ばれていたが、明治時代に分離した。
参拝者が少なくのんびりした雰囲気だった 朝霧橋から見た宇治川、宇治神社
平等院(びょうどういん)

1052(永承7)年、関白藤原頼通が父道長の別荘を寺に改めた。現在残っているのは鳳凰堂、観音堂、鐘楼だけ。鳳翔館に国宝の梵鐘や屋根の鳳凰などを収蔵している。十円玉に刻まれている鳳凰堂の優美な姿を眺めながら、平安貴族が夢見た極楽浄土を想像していた。
平等院の藤が満開だった 十円玉に刻まれている鳳凰堂
宇治橋から見た宇治川 参道にも藤が並んでいた 美味しかった「茶うどん」
萬福寺(まんぷくじ)

1654年、中国福建省から渡来した隠元禅師が後水尾法皇や徳川家綱の崇敬を得て、1661年に開創した中国風の寺院。日本三禅宗(臨済・曹洞・黄檗)の一つ、隠元禅師、木庵禅師、即非禅師など中国の名僧を原点とする黄檗宗の大本山。中国の明朝様式を取り入れた伽藍配置で、山号寺号は、中国萬福寺にならって「黄檗山萬福寺」と名付けられた。
広い境内は独特の雰囲気で、ゆっくり見て歩くと楽しかった。
大きさに圧倒されそうな三門 独特の雰囲気の布袋像
かいぱん  斎堂前にある魚板で木魚の原型となっているもの
時を報ずるものとして今も使われている
回廊に突然現れた鐘にびっくり!
アクセス

三室戸寺  京阪「三室戸」駅下車、徒歩15分。 拝観500円 8:30〜16:00 (毎月17日に宝蔵庫の拝観ができる)
宇治上神社  京阪「宇治」駅下車、徒歩5分。JR「宇治」下車、徒歩15分。 境内自由 9:00〜16:30
宇治神社  京阪「宇治」駅下車、徒歩5分。JR「宇治」下車、徒歩15分。 境内自由
平等院  京阪、JR「宇治」駅下車、徒歩10分。 拝観600円 8:30〜17:30(冬期は拝観時間短縮)
萬福寺  京阪、JR「黄檗」駅下車、徒歩5分。 拝観500円 
平等院〜三室戸寺はバスもある。歩いても2キロ程度。