花灯路(はなとうろ)

2003年にはじめられた。東山山麓(青蓮院〜円山公園〜清水寺)に、清水焼、竹などを加工した5種類の露地行灯約2400基が設置されている。白壁や土塀、石畳に映えるほのかな灯りと、土産物屋の灯りとが見事に調和して素晴らしい趣だ。また、いけばな作品の展示や、舞台、寺院の夜間拝見などもある。

知恩院(ちおんいん)

1175(承安5)年、法然上人が大谷禅房を結んだ所で、弟子の源智がその住居跡に御影堂を建てた浄土宗の総本山。除夜の鐘と日本一の大きさを誇る国宝の三門をはじめ、広大な境内がひろがり、本堂(御影堂)・集会堂・大方丈などの大建築が並んでいる。
花灯路の期間中、三門・友禅苑の夜間公開とライトアップが行われている。
ライトアップが美しい三門 友禅苑(庭園)のライトアップ
円山公園

八坂神社の奥に位置する桜の名所。京都で最初にできた公園であり、中央に大きな「祇園枝垂桜」がある。大勢の見物人にほめられるほどに美しくなるといわれる。
園内に坂本龍馬・中岡慎太郎の銅像があり、美しい回遊式庭園を散策できる。
花灯路の期間中、いろいろなオブジェの展示がある。
ねねの道

東山の八坂神社から、二年坂、三年坂(産寧坂)、を経て清水寺へ続く小道。19年の余生を送った北政所(ねね)が歩いたという道にちなんで「ねねの道」と名付けられた。電線の地中化や石畳整備が完成した小道はとても風情がある。
圓徳院(えんとくいん)

秀吉の没後、北政所ねねが1605(慶長10)年、伏見城の化粧御殿と前庭を移築して移り住んだ。以後77歳で没するまでの19年間の余生を送った終焉の地である。国名勝指定の北庭をはじめ、桃山文化の絢爛さを伝える数々の襖絵などを所蔵している。紅葉も美しい。
長屋門の形態の正門 曲線と白砂が美しい南庭 伏見城から移築したという北庭
高台寺(こうだいじ)

東山の山麓に位置し、豊臣秀吉の菩提を弔うため、秀吉夫人の北政所ねねが、1606(慶長11)年に開創。1624(寛永元)年に建仁寺の三江和尚を開山に迎え高台寺と称した。庭園は小堀遠州の作によるもので、国の史跡・名勝に指定されている。
二年坂、三年坂(産寧坂)

高台寺から清水寺へと通じる散策道で、土産店などが並ぶ石畳の風情のある道。伝統的建造物群保存地区に指定されている。二年坂には画家竹久夢二が過ごした寓居跡も残っている。
日中は観光客や修学旅行生でごった返しているが、平日の夜は人影もまばらだった。
写真左が二年坂、右が三年坂の風景。
アクセス

地下鉄東西線「東山」駅から神宮通へ。ここから南下して、青蓮院、知恩院、円山公園、高台寺、清水寺へ。さらに茶わん坂を下って東山五条へ続いている。周辺も含めて4〜5km。露地行灯は日没〜21:30まで点灯。
開催期間等はこちらを見てね。