03年12月20日、滅多に雪が降らない京都に雪が積もった!!
雪景色を求めて、銀閣寺と三千院界隈を訪ねてみた。
京都の雪景色は美しい。水墨画の世界を見ることができた♪
銀閣寺

銀閣寺は金閣寺とともに相国寺の山外塔頭のひとつで、正式には慈照寺(じしょうじ)といい、山号を東山(とうざん)という。足利義政が1482(文明14)年に開いた山荘。義政はここを拠点に茶道、華道など様々な文化を育んだという。義政の死後、彼の遺言により臨済宗相国寺派の寺に改められ慈照寺となった。
特別名勝の庭園(白砂を段形に盛り上げた銀沙灘)、観音殿として質素な「銀閣」、日本最古の書院造りの「東求堂」など見どころが多い。(拝観料500円)
参道の銀閣寺垣 銀沙灘が美しい庭園
美しい姿を映す観音殿(銀閣) 国宝の東求堂(とうぐどう) 見晴台からは白一色!
銀閣寺を後に、法然院〜安楽寺まで哲学の道を歩いてみる。春や秋の行楽シーズンはごった返す哲学の道も人影はまばら。地元の人とあいさつを交わしながらモノトーンの世界を楽しんだ。法然院、安楽寺は特別公開期間を除いて非公開。雪を被った山門は実に美しかった!
法然院の椿はこちら。安楽寺のサツキはこちら
うっすらと雪化粧の法然院山門 哲学の道 ひっそりした安楽寺山門
三千院

天台五門跡の一つ。最澄が比叡山に建てた小堂に源を発する。本尊は阿弥陀三尊像で、腰をやや浮かせた姿勢は珍しい。
池泉回遊式庭園の有清園には、本堂の往生極楽院が建っている。一面を苔が覆う庭園も、この日は雪に埋まって真っ白。雪景色もよく似合い、四季を通じて素晴らしい景観を誇っている。(拝観料600円)

初秋の大原・三千院はこちら
三千院門前はかなりの積雪 三千院山門
雪に埋もれた庭園 雪の往生極楽院も美しい
実光院

勝林院の塔頭で、天台声明(てんだいしょうみょう)を伝承するために建立された子院。1919(大正8)年に普賢院と理覚院を併せて、普賢院跡のこの地に移転した。心地の池を中心とした池泉観賞式の契心園と、池泉回遊式の旧理覚院庭園があり、庭園内を歩くことができる。
声明は寺院で行われる法要儀式の中で、仏教の経典などに節をつけて唄う仏教音楽。書院内に多くの楽器が陳列してあり、触れることもできる。(拝観料600円・抹茶付き)
実光院へ向かう参道 美しい雪景色の庭園
宝泉院

勝林院の塔頭で、実光院とともに声明の寺として創建された。書院は1502(文亀2)年の再建で、書院北側にある茶室の竹風庵は、逆勝手で鴻池別邸の茶室を移築したものと言われている。ここには声明の音律を調べる石盤という貴重な古楽器も展示されている。
庭園には樹齢500余年の五葉松があり、書院より上下鴨居と柱に囲まれて、まるで額縁の中の日本画を愛でるようだ。
また廊下の血天井も有名。伏見城中で自刃した武将達の霊をなぐさめ、供養のため、天井にして祀っている。(拝観料600円・抹茶付き)
ひっそりした山門 雪に埋もれた手水 書院から眺める庭園は実に美しい
冬の花たち

記録的な暖かさから一気に真冬の寒さとなった。雪を被った花は健気に咲いていた。
上段は、センリョウ、ナンテン
下段は、柿、不断桜、椿

不断桜は実光院に咲いていたもので、夏の期間を除いて一年中花を咲かせているそうだ。
アクセス

銀閣寺 市バス「銀閣寺道」から約8分。「銀閣寺」から約5分。
三千院 京都バス「大原」から約10分。
実光院、宝泉院 三千院から歩いてすぐ。