豊受大神宮(外宮)

正式名は豊受大神宮(とようけのおおみかみ)という。天照大御神の食事をつかさどり、すべての産業を守護する豊受大御神を祭る。このことから衣食住、ひろく産業の守護神として崇められている。ほかに別宮や勾玉池などがある。内宮と同じく正宮と呼ばれるように、建物や祭神はほとんど内宮と同様だが、あくまで内宮が神宮の中心だ。
市街地にありながら、神宮杉に囲まれた神域は静寂に包まれていた。
入口には防火のためにつくられた
掘川が流れ、火除橋がかけられている
豊受大御神を祭る正宮
ここから奥は撮影禁止
皇大神宮(内宮)

正式には皇大神宮(こうたいじんぐう)という。天照大御神を祀る。三種の神器の一つである八咫鏡が御神体。宇治橋を渡ると玉砂利の表参道が続き、五十鈴川の御手洗で手を浄め、神楽殿を経て樹齢千年の杉木立の中を進むと、一番奥に唯一神明造(ゆいいつしんめいづくり)と名付けられる建築様式の正殿が建っている。杉木立に大勢の参拝者が踏みしめる玉砂利の音が響いていた。
五十鈴川にかかる宇治橋 五十鈴川の清流
神域は新緑が美しかった 唯一神明造の正殿
おはらい町とおかげ横丁

おはらい町は、五十鈴川沿いに800mほど続く古くからの門前町で、御師(おんし)たちがこの地にあった自分の邸に参宮客を泊め、おはらい(お札)を授けて手厚くもてなしたことからついた名という。(御師とは全国をめぐって神宮のPRにつとめた神職) 昔ながらの妻入り様式の商家がズラリ並んでいる。
おかげ横丁は、赤福が、「内宮の門前町「おはらい町」の中ほどで、約300年間変わらず商いを続けてこれたのも、お伊勢さんのおかげ」という感謝の気持ちで、平成5年7月に誕生させた。約2600坪の敷地内には、江戸から明治にかけての伊勢路の代表的な建築物が移築・再現されている。
伊勢うどんと手こね寿司 おはらい町の町並み おかげ横丁はすごい賑わい
アクセス

豊受大神宮(外宮)  近鉄、JR「伊勢市」駅下車、徒歩5分
皇大神宮(内宮)  近鉄「宇治山田」駅下車、バスで15分。外宮〜内宮感のバスが便利。
おはらい町、おかげ横丁  内宮から徒歩で。
*内宮周辺はお昼頃にはいつも渋滞しているので、時間に余裕を持って!